表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

不思議な魔女っ子とちびっこサポーターの冒険譚

作者:三沢 七生
私がその少女と出会ったのは、私が17歳になったある春の日の事だった。
その少女は使用人の格好をしていて、漆黒の髪に黒い瞳、まるで遠い異国から来たかのように特徴的な顔をしていて、とても可愛らしくてあどけない人間の少女だった。
いつもオドオドと背中を丸め、あちこちキョロキョロと忙しない視線で、どこか自信のない様子。
毛虫やヘビすらも怖がり、人を思いやれるごくありふれた普通の優しい女の子。

しかし少女は驚くべき力を秘めていた。
自然の力を操り多くの魔物を一瞬でなぎ倒し、強敵すらも屠ることができる強大な魔法。
その身一つで腕に自信のある大男をいとも簡単にねじ伏せてしまう圧倒的な力。

そんな少女は一切の過去の記憶を持ち合わせていなかった。

伝説のサポーターである遠い祖先のマテウスのように、頼もしい相棒と面白おかしくも手に汗を握る大冒険に憧れていた私。
そんな私の前に彗星のごとく現れた少女。
少女が身一つで軽々とねじ伏せたかつて大陸にその名を轟かせた傭兵組合の所長。
そんな所長に涼しい顔をしたまま古ぼけた木の杖を突きつける少女。

私はそんな異様な光景に果てしない夢を見た。
私は彼女に幼い頃からの夢を託し、生まれ故郷を発つ決心をした。
それまで良きパートナーに巡り会えなかった理由はきっとこの少女と出会う為だったのかと、全ての合点がいった気分になった。

これは、そんな不思議な魔女っ子とサポーターであるちびっ子の私が織り成す果てしなく壮大な冒険の物語。

(引用 『フレヤの冒険譚』(著:フレヤ) プロローグより)
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 501 ~ 552 を表示中
495.マテウスの子孫
2025/10/20 06:50
496.伸るか反るか
2025/10/21 06:50
497.ラルラバの花
2025/10/22 06:50
497-5.再会を喜びたい
2025/10/23 06:50
498.賑やか過ぎてギャップが
2025/10/24 06:50
499.危険すぎる
2025/10/25 06:50
500.信じています
2025/10/26 06:50
501.何が真実か
2025/10/27 06:50
503.セレイア様の決定
2025/10/29 06:50
504.フローラとの手合わせ
2025/10/30 06:50
505.監視役
2025/10/31 06:50
506.ヤエさんの胸のうち
2025/11/01 06:50
507.畏怖と優しさ
2025/11/02 06:50
508.甘い誘い
2025/11/03 06:50
509.羽ばたき
2025/11/04 06:50
510.ウィンズ・コール
2025/11/05 06:50
511.肩慣らし
2025/11/06 06:50
516.聖譚歌
2025/11/11 06:50
517.あからさまな
2025/11/12 06:50
518.狂った馬鹿
2025/11/13 06:50
520.宛
2025/11/15 06:50
521.戦いの曲
2025/11/16 06:50
522.妙ですね
2025/11/17 06:50
523.その正体
2025/11/18 06:50
524.噂のたね
2025/11/19 06:50
526.準備完了?
2025/11/21 06:50
528.フレヤさんの外交計画
2025/11/23 06:50
529.献上します
2025/11/24 06:50
530.チェンバロ
2025/11/25 06:50
535.大成功
2025/11/30 06:50
538.タカコ先生
2025/12/03 06:50
539.よろしく頼む
2025/12/04 06:50
540.御長寿仲間
2025/12/05 06:50
542.寄り道?
2025/12/07 06:50
544.いつもの建物
2025/12/09 06:50
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 501 ~ 552 を表示中
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ