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少年 ツネタロウ  作者: モーニングあんこ
第3章 寺子屋経営

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21話 シマ

 今後の寺子屋の方針をマサズミに聞かれ、昼食を子供たちと一緒に食べるという試みを話した。

 母に作ってもらったおむすびを手にし3人寺子屋へ向かう。道中、待っていたチヨも連れて4人で向かう。チヨはたまに話していたシマが一緒にいることに喜ぶ。


  チヨ「ツネ先生。今日はシマさまいらっしゃるんですね」


 嬉しそうに跳ねる。


  ツネタロウ「そうだよ。今日からシマも寺子屋に通うんだ。今日は、初めてだから私と一緒に通うが、次回からは、おチヨさんと一緒に通えるようにしてもらえるかな?」


  チヨ「わかりました。シマさまのことはお任せください」


  シマ「チヨちゃんよろしくね」


  ツネタロウ「お願いするときは、よろしくお願いします。と言うんだよ」


  シマ「おともだちなのに?チヨちゃんよろしくおねがいします」


 ツネタロウは頷く。


  チヨ「いいよ。お友達だもん。シマさま」


 


―寺子屋到着―


 シマは慣れない距離を歩き息があがり苦しい。


  ツネタロウ「大人の速さで息が上がったんだな。仕方ない。これからは、おチヨさんと通うからゆっくり来なさい。少しずつ慣れて行けばよい」


 シマ以外は、準備をしている。台盤だいばんを4きゃく、火鉢を3つい。火鉢に炭を入れる。寒さが最も厳しい如月きさらぎ。子供たちが来る前に温めておきたい。シマは、その様子を見ている。母に言われた「気を回す」は、今のシマにはできずただボーっと見るだけ。


  ツネタロウ「おチヨさん。お昼前に鍋にこのおむすびを四つ入れてかゆを作って欲しい。塩はそこの棚にある。手が届くココに置いておきます。勉強の途中ですが頼めますか?あと、茶碗も用意しておいてください。鍋はニつで作ってください。お願いできますか?」


  チヨ「おむすびは今預かります。四つですね。ツネ先生とクニアキ先生のおむすび二つずつ使えばよいのですね。鍋はニつ。わかりました。水をんできます」


  シマ「わたしもみずくみてつだう」


  チヨ「わかりました。一緒に川まで行きましょ」


  ツネタロウ「すべり落ちないよう注意しなさい」


 ふたりは仲良くおけを持ち、注意され手を振りながら川へ向かう。シマはシマなりの気を使ったようだ。

 子供2人で川へ向かう。ギオン城の裏におもい川が流れている。思川を引き入れている支流で水をくむ。


  ツネタロウ「クニアキ殿、子供だけでは心配なので様子を見てきてくだされ。見つからないようにお願いします」


 チヨたちを心配してクニアキに任せる。その間に、準備をして子供たちが来るのを待つ。

 四半刻しはんときで三人は戻って来た。無事運べたようだ。クニアキは帰る途中で見つかり桶を持って戻ってくる。


  クニアキ「お恥ずかしいところをお見せしました。戻る途中で見つかり運ぶことにしました。シマさまにいち早く見つかってしまいました。お恥ずかしい」


 ツネタロウは笑顔で迎えたが、隠密おんみつは向いてないと理解。素直な性格なのだろう。これからも色々と試しながらクニアキを知るのも良いだろう。


  ツネタロウ「おチヨさんもシマも無事で何より。そろそろ子供たちがくる。火鉢で少し温まりなさい」


 「おはようございまーす」子供たちの明るい声が聞こえてきた。高い声が響く。季節は関係なくこの明るく高い声が聞こえるのは寺子屋ならではだ。なにより無邪気むじゃきで良い。


  ツネタロウ「皆さんおはようございます。今日よりクニアキ先生が手伝ってくださいます。分からないことは、私かクニアキ先生に聞いてくださいね。それと、今日から私の妹のシマがこの寺子屋に通うことになりました。私の妹だからといって特別扱いは無用むようです。仲良くしてあげてください」


  シマ「みなさんおはようございます。きょうからかよいます。よろしくおねがいします」


 たどたどしく挨拶をするが、最初の挨拶としては充分よくできた。


 新しく入ると決まって、子供たちは質問攻めをする。今まで母親にべったりだったためか対応に苦労しているようだ。そうしていると


  女の子「はいはーい。みんな落ち着いて。シーちゃん怖がってるでしょ?そんなに一度に聞かれても困るわよね。今日だけじゃないんだから。これでシーちゃん怖くなって次から来なくなったらどうすんのよ!」


 囲む子供たちをかき分けて入って来たのは、雑貨をあきないとしている娘のカヨ10歳。寺子屋へは2年目。年上も年下も関係なく口を挟める強気な娘。

 カヨが無事仕切ってくれたのを見落とさずに確認した。これも評価の1つでもある。来月の弥生やよいには、評価を全員に示す。勉学以外のことも評価の対象だ。

 シマは新たに友だちができた。


  カヨ「先生もなんでとめないんですか?シーちゃん怯えてたでしょ」


 ふくれっ面で言ってくる。


  ツネタロウ「おカヨちゃん。ありがとうね。過保護かほごはシマの為にもならないからね。これくらいで通いたくなくなるならそれはそれで仕方ないと思っている。それに、みんな優しさから質問しているのだから」


  カヨ「ふーん。そっか。分かったわ。先生はシーちゃんを特別じゃないのね」


【人物紹介】

 シマ


 妹のシマ。10歳。身長130cm(3尺4寸3分)。今の時代では、10歳女子の平均身長は141cmなので、高すぎでもなく低すぎでもない。喋り口調は、たどたどしい。ひらがなが似合う話し方をする。

 ところどこ可愛いなと思うような出方を心がけてます。妹に見られたくない。そんなちょっとはずかしいところなどを純粋無垢じゅんすいむくな感じで描きたいですね。箱入り娘というのも重ねて伝えたい。

 でもなんですかね。出所が難しいんですよね。もう少し出したいんですが。難しい設定にしてしまった。反省。



 次回、『おかゆさん』

 14日の13時。

 

 また見てね

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