都はまだまだ遠い
もう何年行っていないのだろう
コロナが流行る少しは、月に1、2回のペースで東京に遊びに行っていた田舎者の私。
そんな私、東京に行くと私と同じように地方から遊びに出てきたと思われる方に道を聞かれたりする。
教えてあげたい、分かるものなら…。
でも、私は二両編成の電車が走るような所から来た田舎者。
「ごめんなさい、他県から来ているものでちょっと分からないんですよ」と、返す事しかできない。
本当に申し訳なく思う。
東京生まれ23区育ち自他共に認める江戸っ子だったら、道とか教えてあげられたかもしれないけど。
「調べてやれよ〜」と思う人もいるかも知れないが、私は地図が読めない。バカなのだ。
検索して、たどり着いた試しは一度もない。
ある意味才能さ。
カーナビだと行けるのに、おかしいことよ。
きっと、マップとは分かり合えない運命の元に生まれてしまったんだと思う
自分自身が道が分からない時は、その辺の店の人に聞いたり、交番でお巡りさんに聞いたり、あとは人の流れを見て付いて行きたどり着く感じで、どうにか生きている。
時には人通りも少なく、店も交番もない所で迷う事もある。そういう時は、もうその辺の通行人に聞く。格好を見て、「この人この辺の人っぽい!」てな人に聞く。だいたい当たる。こんな得体の知れない生き物にも親切に教えてくれる。そして解決。
だが、東京というのは東京に住んでいても難しいようだ。
知人と行った時に迷子になり、たまたまあった交番でお巡りさんに道を聞いたことがある。
しかし、お巡りさんも道が分からないということがあった。
そりゃそうだよね。百メートル間隔で家が建っている田舎とかとは違うものね…ゲフンゲフン。
その時はみんなで地図を見て「あっちかね〜?」なんて話して解決した。ちょっと楽しかった。
まだ東京に慣れない頃、人々の歩く早さに驚きビビった。みんな足強すぎ。
数年経つと私も慣れ、無表情でスンスン歩けるようになったのだが、ある日東京へ遊びに行った時、左通行状態なのに、前からやってくる同世代くらいの男性がいた。
私はぼーっとしており特に左通行どうこう気にもしていなかったので、
「あら、前から人だわ。このまま行くとスレスレですれ違うかしら?避けるべきかしら?」と思いながらスンスン進む。
「まっ、いっか。どうにかなるでしょ」と思いながら更に進み、ついにその時が来た。
すれ違う瞬間、バコン!と私と男性の左肩の辺りは接触した。
「ぶつかっちゃった」と思いながら、私は振り向きもせずスンスン進んだ。(謝罪くらいしろである)
相手は体がちょっとよろけた感じになっていた気がするが、特に反応はなかった。
…避けると…思ったんですよ(こら)
「すまない坊や…」と思いながら、私は電車に乗る為止まりもせず進んだ(最低である)
この早い流れの中止まることの方が危険なのさ…知らんけど。
あの彼の肩は大丈夫だっただろうか…。
そして、なぜ私はよろけなかったのだろうか。
お互いにガラの悪い人間だったら「どこに目ぇ付けとんじゃボケぇ!」「それはこっちのセリフだゴルァ!」と掴み合いの喧嘩になっていたかもしれない。
心の広い二人が接触したということで…解決!(何がだ)
そうだ、東京で「東京怖い」と感じた体験があった。
あれは某観光名所で人と待ち合わせており、向かっている時のことじゃった…
そこに行くには、地下鉄に乗らなければならなかった。
そのため、ホームまでどうやって行くのか案内を見ながら駅の中をうろうろ。(どこの駅かは忘れた)
矢印の方向に行くとエスカレーターがあった。
とりあえず乗る。下る。
乗った後に下を見て思ったのは「先が見えない」というアレ。着く所が見えない。なんか怖い。
数十メートル前に人が一人居たのだが、後ろは振り向いても誰も乗っていない状態。
そして、
下っても〜下っても〜全然着かない。
「どこまで行くの?」って思うくらいに、全然着かない。
何これ怖い…。
何分エスカレーター乗ってるの?と思うくらい長い時間に感じた。
エスカレーターの途中に、リタイアできる感じの非常口的なものでもあるんじゃないかと動く中で探したけどなかった…。
もう戻るにも戻れないし…乗った事を後悔。
だが、なんとか着いた。
でも、着いてからびっくり。
人が居ない。ほぼ居ない。
ここ本当に東京ですか?というくらいに人が居なかった。
不安になり、血眼になりながら人を探すと、隅の方で駅員さんと会話をする老夫婦のような方たちが居た。
それを見て、ちょっと安心。
だが、エスカレーターで私の前にいた人はホームを見渡しても居なかった。
どこへ消えたのか不明。行方不明。
静まり返ったホーム。
どっちから来る電車に乗ればいいのかも分からない私。
田舎の電車なら分かるけど、東京の電車なんて分かるわけがないのだ。
乗り換え案内のアプリで確認しても、その行く方面がどっちなのかも分からないから分かんねぇよ!という状態の私。
しょうがない、駅員さんに聞こう…と思っても、
駅員さんがどこにも居ない。
…職務怠慢?(違う)
てか、誰も居ないの本当に。
混乱して、脳内では一時期話題になった無人駅の話を思い出してしまったさ。
恐怖で軽くこの世の終わり状態になった。
だが、数分待つと電車が来た。
でも、本当にそれなのか分からないので乗らずに様子を見た。
乗る人居るかな〜?と思いホームを眺める。
人が居ねえのに眺める。
もちろん、誰も乗り込まない。
そして、誰も降りない…。
でも、諦めてはいけない!
少し待つとまた電車が来た。
これには乗った。
乗り込む前、私以外に乗る人居るのかな?と左右ホームを確認した。
もちろん、乗る人は居ない
これ本当に乗って大丈夫なの?と思いながら乗車。
中にはちょっと強面の、社会で戦ってる感じのおじさま方がちらほらいた。
ドア付近に立ちビビり散らかしながら着くのを待ったさ。
なんとか目的の駅に着き、目的地にも無事に行けたのでよかった。
人生初めての地下鉄だったのに…
初めての利用でこれはトラウマもんなんだぜ…
怖かった私は後々ネットで調べた。
あんなエスカレーターあるのかと。
結果は・・・
一分以上エスカレーターに乗る所もあるとの事。
よかった…本当によかった(泣)
けど、地下鉄のエスカレーターがどんな感じか紹介している動画や写真を見ても、私が乗ったエスカレーターぽいものは見当たらず。
どこか違う感じのものばかりでちょっと心がざわざわしたさ。
東京の地下鉄…深すぎ
でも、なんで人が居なかったのかは本当に謎。
普通のことだったのかしら?
田舎から出てくると、東京は人で溢れているというイメージなのさ(私だけかもしれないが)
なので昼間の東京の駅のホームに人が全く居ないのは本当に怖かった。
読んでいただきありがとうございました。




