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2「報告です」





「……なるほど。神聖ディザイア国が関わっておったか」


 スカイ王国国王クライド・アイル・スカイの執務室で、サムはひとり、王にティサーク国の一件の報告をしていた。

 元魔王が人間をいいように操っていると思われていたが、実際は神聖ディザイア国が実験と称して元魔王に力を与えていた。

 神聖ディザイア国としてはサムたちにちょっかいを出すつもりはなかったようで、あくまでも元魔王オーウェンがやったことだ。

 しかし、神聖ディザイア国の枢機卿カリアン・シェーンははっきりと魔族の敵だと言った。

 スカイ王国の敵とは言わなかったのだが、サムは人間から吸血鬼、そして魔王へ至った身だ。警戒をしておくべきだった。


「ご存知でしたか?」

「うむ。今まで付き合いはまったくないが大陸西側で最古の人間の国とならば自然と知っていよう。スカイ王国よりもはるか前から存在している」

「古い国なんですね」

「……実を言うと、一度は神聖ディザイア国にコンタクトを取ろうとしたことがある」

「レプシーですか?」


 クライドは肯定するように肯いた。


「かの国が魔族と魔王に敵意表明をしていることは知っていた。魔王をどうにかできるとは思っていなかったが、封印の強化や、隠蔽工作など正直に言うと力を借りたかった」

「お気持ちはわかります」


 最強の魔王と名高いレプシー・ダニエルズ。

 彼は妻子を奪った人間に憎悪を向け、暴れに暴れまくった。

 スカイ王国を建国することになる初代国王にして、異世界から召喚された勇者と仲間たちによって倒されたものの、滅することができず封印された。

 以後、スカイ王国は現代まで魔王レプシーの墓守であった。

 最強の魔王を封じ、隠していなければならない責任は大きかっただろう。神聖ディザイア国が長年大陸西側で反魔族を掲げながら長い歴史を刻んでいたと知れば、力を借りたいと思うことは必然だった。

 だが、その責務はサムが魔王レプシーを倒したことで解放された。

 レプシーに関しては、思うことは多々あるのだが、彼自身が死にたがっていたので、今は安らかに眠っていると信じたい。


「……サムには黙っていたが、サムがレプシーを倒した後日、かの国がそなたのことを迎え入れたいと書簡が届いていた」

「それは」

「無論、サムは大切なスカイ王国民であると同時に、大事な我が子である。神聖ディザイア国も、そなたを招きたいとあったが、対魔族対魔王の戦力としていいように使われるであろうと相手にしなかった」

「感謝します」

「その後、音沙汰がなかったのだが、まさかティサーク国をいいようにしていたとはな」


 神聖ディザイア国がサムに必要以上に関わろうとしなかったのは、準魔王や魔王がスカイ王国を出入りするようになったこともあるかもしれない。

 スカイ王国が魔王ヴィヴィアン・クラクストンズの治める夜の国と同盟を結んだこともひとつの要因であろう。

 ならば、いずれサムだけではなくスカイ王国が神聖ディザイア国に狙われる危険性もでてきた。


「警戒はしておくべきだが、そなたのように飛翔魔法や、遠藤友也殿やカル殿のような転移ができれなければ早々にこちらには来られまい」

「……そうであればいいですが」


 今回のティサーク国は、友也も腐敗した国としてしか見ていなかったので神聖ディザイア国が介入していたことに気付けなかったが、同じ失敗はしないと気合を入れていた。

 友也は、一度拠点に戻ると言って、転移してしまった。

 彼の情報網に頼らなければならないのは申し訳ないが、大陸西側に関しては無知同然なのでありがたいのが本音だった。


「報告ご苦労だった。サムも疲れたであろう。今日はまず休みなさい。またなにか遠藤友也殿たちから情報をもらったら共有してくれると嬉しく思う」

「わかりました。情報をもらい次第お伝えします」


 一礼をして、王宮からウォーカー伯爵家に戻ったサムは、カリアンが使った聖術や聖力を思い浮かべながら、食事も取らず、リーゼたちの呼びかけにも応じず、泥のように眠った。





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[気になる点] ゲイ、ホモ話し多くて読む気失せる [一言] 料理話は片手で数えるくらいしかしないからカテゴリーからはずした方がいい。 魔王に至ってからホモ話し多い、嫁ほぼ放置だし サムの親戚また増えた…
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