103「女子トークです」②
サムが聞いたらのたうち回るような話題で盛り上がっているリーゼたち。
ふと、アリシアが綾音に尋ねた。
「綾音っち様は、サム様と何度バトルをしたのでしょうか?」
「――ぶっちゃけ覚えていないわ。最初に、二回戦くらいまではよかったんだけど、余裕がなくなって。気づいたらアヘ顔ダブルピースしていたわよね」
「……誰もが通る道ですわね」
うんうん、と納得するアリシアに、オフェーリアが「わ、わたくしもそんなことになっちゃうんですか!?」と怯えた。
オフェーリアの肩を優しく叩きながら、フランが「一度経験してしまうとどうってことないわよ」と慰めるような、諦めさせるようなことを言う。
「サムおぼっちゃまも立派になって……」
ハンカチで目元を拭うダフネ。
この場にゾーイがいてくれれば、「いや、感動する場面ではないだろう!?」と突っ込んでくれただろうが、残念だが、いない。
「正直、私って、今、この身体でしょう? あ、裂けるなーって、思ったんだけど、やっぱり元女神で元勇者だけあって耐久性高かったわねぇ。オフェーリア、あんたはくれぐれも気をつけなさい」
「あの、どう気をつければ?」
「最悪サムが気づいて回復魔法をかけてくれるでしょうけど、下準備……つまり前戯をしっかりしてもらうのよ!」
「綾音っち様、そんな大きな声でちょっと」
「おっと、ごめんなさいね。あと、抵抗はあるでしょうけど、馴れている人に付き添ってもらうとかね」
「……抵抗がないといえば嘘になりますが、この流れだといずれ皆様でという感じになりそうですので馴れておくのもひとつですわね」
「そうね。ひとりじゃ立ち向かえないわ。村人が魔王に木の棒で挑むようなものだもの」
「そこまでですか!?」
「そこまでよ。油断したら――死ぬわ」
「えぇぇぇ」
オフェーリアも事前に何が行われるのか勉強済みだ。
だがやはり実践は勉強とは違う。
領地運営で嫌というほどわかっていたつもりだったが、まさかサムとの初夜までが実際と勉強で難易度が違いすぎるとは思わなかった。
「一番耐久性がありそうなウルが冬眠中だからね」
「そうですね、お姉さまは日和ってしまいましたから」
リーゼが割と辛口だ。
「でもね、あの大きさをこの小さなボディで見るとひえっとなるわよ。実際、私はなったわね。媚薬効果全開だったのに、ひえって一度冷静になったもの」
「しかし、綾音っちは成し遂げました」
「そりゃね。すっごく昔だったけど、経験だけならあるし。よく覚えていないけど」
「つまり綾音っちはゆるゆる、と」
「キツキツにきまってんでしょう! サムだってキツいって言ったもん!」
「サムが大きすぎるだけでは……いえ、そういうことにしておきましょう」
「おい、待て。マジでやめろ。私はゆるゆるじゃない!」
綾音たちは、こん時は知る由もなかった。
――まさかウルが冬眠中に、サムと合体するために「最適化」を行なっていたとは。
ぎゅんぎゅん「――っ」
シリアス先輩「どったの?」
ぎゅんぎゅん「僕を仲間外れにして女子トークしている気がする!」
シリアス先輩「変態が女子トークに混ざんな! シリアスすぎだろ!」
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