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2023/2077

102「女子トークです」①





 同日。


 ――スカイ王国王都。ウォーカー伯爵家の和談室。



 日比谷綾音は、リーゼ、アリシア、ステラ、フラン、オフェーリア、ダフネたちに囲まれて、昨晩のサムとの話をしていた。

 用事が終わったフランは合流できたが、残念だが水樹と花蓮は席を外している。


「――というわけよ」


 いろいろ端折ってしまったのは恥ずかしさからだ。

 かつて戦った時には綾音の圧勝だったのに、ベッドの上では大敗してしまった。

 さすが夜の魔王、ベッドの魔王と名高いサムだ。


「元勇者、元女神の綾音っちでもサムには勝てなかったのね」


 リーゼが神妙な顔をする。


「由々しき事態ですわ」


 アリシアも不安そうだ。


「早急になんとかしなければなりません」


 ステラは決意を固くしていた。


「……戦力増強するべきかもしれないけど、綾音っちが勝てないとなると、やはりウル様に期待したいわね」


 フランは眼鏡を光らせて、冬眠中のウルに期待した。


「わ、わたくしも頑張りたいとは思っているのですが」


 オフェーリアとしては、サムを慕っているし、婚約もしている。

 だが、彼女は公爵家の娘だ。

 婚前に肉体関係を結ぶというのは、少々抵抗があるようだ。

 母親と妹がはっちゃけているだけあって、オフェーリアは常識の範疇にいる。


「私もいずれ嫁がせていただく身ではありますが、メイドとして皆様のお子様もお世話をしたいですし……」


 サムの姉代わりであり、母代わりでもあったダフネもサムと結婚する予定ではあるが、彼女はあくまでもメイドであることを第一にしているので、他の女性たちを押し除けて結婚することは望んでいない。

 もちろん、最終的に結婚することは決定事項ではあるが、長命ゆえにのんびりだ。


「それに、一度タガがはずれてしまうと自制できる自信もありませんので……ぽっ」

「自分で、ぽっ、とか言うんじゃないわよ」


 顔を赤らめるダフネに綾音が突っ込んだ。

 綾音もダフネの日々の言動を知っているため、本当にタガが外れてしまうんだろうなこのメイド、と思っている。

 リーゼたちも同感のようで、ダフネ自身の言葉に納得して頷いていた。


「……でも、なんというか、自制ができなない気持ちはわかるわよ。なんていうか、幸福感というか、多幸感がエグいのよね」

「わかります。サムとの夜は、一夜一夜が……ちょっと言葉にするのは難しいですね。妊娠後、行為はできずとも他のことはたくさんしてしまいましたし」

「……アグレッシブね、リーゼ」

「あら、私だけじゃありませんよ」

「……すごいわね、あんたら」

「サム様の反応が可愛らしいので」

「つい、夢中になってしまい」

「そうね。可愛いから仕方がないわね」


 妻たちは、夜のサムの反応と可愛らしさを思い出し、頬を赤く染めた。

 そして、ダフネはちょっと嫉妬して「ぐぬぬ」とハンカチを噛んだ。






 女子トークはじまります!

 男子トーク? もちろんしますとも!

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