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1988/2184

71「養女にするそうです」




「話は少し変わりますが」


 食事を終えて、ワインを飲んでいたカリアンが話題を変えた。


「転移を持つ少女アマリアくんですが、私の養女にしようと思うのですが、いかがでしょうか?」

「養女、ですか?」

「びん?」

「ええ、母君とも少しお話をしたのですが、病気こそしていませんが、代々短命のようでご自身が亡き後のご息女のこれからをとても気にしているようです」

「短命って、それはシューレン魔法国のせいじゃ」

「はい。虐げられて死んでいく。それをまるで寿命のように考えてしまっているようですね」

「許せぬことであるな」


 体質的に、病気などを持っているせいで短命と、虐げられたせいで寿命を全うせずに死んでしまうことは違う。

 後者を短命とは呼ばない。

 しかし、アマリアの母親は、代々短命と言った。

 つまり、彼女の家族は若くして亡くなっている。否、殺されたのだろう。


「もうこの国のバカ貴族に怯える必要はないんですけどね」

「今日に今日受け入れられることではないでしょう。実際問題として、シューレン魔法国の貴族は残っています。国も存在しています。急に我々が現れて暴れただけ。まずは、心と身体をゆっくり休めてもらわなければいけません」

「ふむ。そんな母君のために、アマリア嬢をカリアン殿の養女に?」

「はい。母娘を引き離すつもりはありませんし、両者とも私が保護しましょう。それに、アマリアくんは娘婿になる遠藤友也殿の弟子になりましたからね。いろいろと苦労をするでしょうから、せめて後継人くらい私がなってあげようかと思いました」


 友也の弟子だ。

 苦労するのは間違いない。

 なんなら、ラッキースケベをされるだけではなく、ラッキースケベをする容疑までかかりそうだ。


「ぜっったいに苦労するだろうね」


 力を入れて断言するサムに、カリアンが笑う。


「でしょうね。あの子は、サムのことを気にかけていますので、できれはサムもアマリアくんのことを気にかけてあげてください」

「もちろんです。俺がもう少し大人で、立場があれば養女にできたんですけどね」


 十五歳のサムが十歳そこそこの少女を養女にするのは少しおかしい。

 変な勘ぐりをする人間もいるかもしれない。


「せめて妹だと思って可愛がります」

「そうしてあげてください。すでに、エヴァンジェリン様とゾーイ殿、綾音殿、マクナマラがアマリアくんを気にかけてくれています。……師匠の選択をミスしたと、同情的です」

「ははは……俺もそう思うけど、他に転移を使えるのはカルミナだけなんだよなぁ。あまり育てるタイプじゃないし、仕事で忙しいだろうし。友也がある意味、ちょうどいいといえばちょうどいいんだろうけど」

「安心してください。仮に、遠藤友也殿がアマリアくんにラッキースケベをしようものなら、この私が全身全霊でしばきたおして差し上げましょう」

「俺も手伝うよ!」

「心強いです」


 友也がアマリアにラッキースケベをすることは間違いない。

 できるなら、アマリアの将来が幸せでありますように、とサムは願った。




「――前途ビンビンであるな!」






 サムくん「――ていうか、アマリアがおじいちゃんの娘ってことは……俺のおばさんになるってこと!? 年下のおばさん……うん? 年下もおばさんになるの?」


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挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


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― 新着の感想 ―
なんだよ、前途ビンビンて(笑)
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