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終わり
「さて、回るにしてもまずはここの扉を何とかしないとね」
「私が来た時は普通に合いたのに、先輩に気づいて出ようとした時には閉まってたです」
ゆかりの証言を聞くに、別の誰かが意図的に閉めたのだろう。誰かはわからないが、いたずらにしてはやりすぎである。
「そもそもゆかりちゃんは何で屋上に来たの?」
「生徒会長が屋上で会議をするからっていうことで来たです」
「え?生徒会長が?」
僕が再度問いかけると、ゆかりは頷いた。と、いうことは、生徒会長を含む別の生徒会役員が仕掛けたということになる。
考えれば考えるほど頭が痛くなるが、話の結末は、そう難しいものではなかった。
「……これは」
僕が無意識に自分の制服のポッケを漁ると、何か硬いものが収まっていることに気がつく。取り出してみると、それはーー
「それはここの鍵じゃないですか!」
「何で屋上の鍵が僕のポッケに……あ」
と、そこで全ての謎が解けた。
これはすべてあの人が起こした事なのだと。
その感謝すべき人に内心で感謝の言葉を述べながら、僕は鍵穴に鍵を刺した。




