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ステップ
「瞬。危ないよ」
「大丈夫だよ姉ちゃん!ほら早く!」
ーやめろ……ー
「瞬危ないって!」
「平気だってば!」
ーやめろ……ー
「っ!瞬!」
「…………」
嫌な夢を見た。小さい頃に体験した嫌な夢を……。
今日は土曜日で、学校に行くのは部活や生徒会に所属する生徒だけ。部活には所属している僕だけど、部員が僕1人なだけに何もする事がない。
「とりあえずもう一眠りしようかな―」
そう言いながら布団に潜り込もうとすると、枕元においてあったスマートフォンが鳴り響く。アラームをセットした覚えはないので、着信だろう。しぶしぶ発信先に目を向けると……
「……琉歌ちゃん?」
蒼葉と翠葉の件があってから、琉歌とは連絡先を交換していた。この先、生徒会の役に立ちそうな仕事があれば連絡するという名目で。
「……あ、先輩ですか?突然なんですが今から来れますか?」
「うん。大丈夫だよ」
「なら早く交通事故に遭わないようゆっくり急いできてください。じゃあ私は忙しいので切りますねー」
言うだけ言って切られた電話に、僕は苦笑するしかなかった。
「……一体どうやって行けば良いんだ?急ぐのか?ゆっくり行くのか?」
そんなことを考えながら僕は制服に腕を通した。




