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スクールライフCREATORs  作者: 石原レノ
蒼葉と翠葉の依頼
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運命の転校初日!

この度は私が所属するサークルの一周年記念を迎えるに至り、この作品を読んでいただきありがとうございます!


※私のミスによりイラスト枚数を間違えて伝えておりました。

5枚ではなく4枚です。

誠に申し訳ございません

「どうかしたの?」

僕は僕自身の事情で今日から違う高校に通うことになった。正直あんな事件さえ起きなければ今もこうして挙動不審になることも無かったとつくづく思う。

秋の紅葉も終わり、季節は終盤である冬時。急な転校で荷造りが曖昧な僕は、大急ぎで支度を済まし、ダッシュで新しい転校先の高校へと向かっていた。無事校門を通った事は良いのだが、この先の道筋を全く覚えていない。途方に暮れていると背後から声をかけられ、今に至る。

振り向くと、僕の目の前にはいかにも日本人、それも日本美人の名にふさわしい女の子が立っていた。運がいいものである。

「いや、僕今日からここに転校して来たんだけど、、、どこに向かえばいいか分かんなくてさ」

僕がそう言うと、女の子は不思議そうな顔をして首をかしげた。

「おかしいな、、、そんな話は聞いたことが無いのだけど、、、」

女の子の一言に少々不思議な感じはしたのだが、構わず職員室の場所を聞くことに成功した。

ここまでの展開は非常によかった。むしろ良すぎた。しかし『吉凶禍福は糾える縄のごとし』と言うように、幸運と不幸は縄のようなものだ。幸運なんて続くものではなかったのだと今の僕は気付く由も無かった。


「本日転校してきました、、、天上瞬(てんじょうまばた)です、、、、、よろしくお願いします」

教壇の前に立ち、軽く自己紹介を終えるとクラス全員はじーっと僕に目線を送り続ける。それも異常なまでに長い時間、、、。

流石にそれは無いだろうと思うかもしれないが当然である。

、、、、だってここ女子高だもん。

担任教師に席を指摘され、静かに着席する。しかも一番先頭。背中に感じる目線が痛くてたまらない。僕が女子高に入学するきっかけは正直分からない。でも、前の高校で問題事が起こり、そのせいで退学処分になった所までは僕自身の事だから分かる。気がついたらこの高校に入学することになっていたのだ。女子高というのも今日初めて知ったわけで、、、。

「えーっと、、、本校初の男子生徒と言うわけで、、、皆不思議に思うかもしれないけど、、、まぁ、頑張ってね」

先生!そこ、適当ですよ!もっと僕をフォローして!

僕の心の声も届かぬまま、授業は行われていった、、、。


「(はぁ、これからどうしよう。まさか男子が僕だけなんて思ってもいなかったしなぁ。これじゃあいきなりぼっち確定じゃないか)」

「えーっと、、、天上君だっけ?」

3限目が終わり、机に突っ伏して考えていると、不意に声がかかる。ガバッと勢いよく顔を上げ、声がした方へ向くと、先程あった日本美人がいるではないか。胸の前で手を軽く握り、苦笑いを浮かべていた。

「覚えてるかな?朝下駄箱で会ったんだけど、、、?」

僕はもちろんと言うと、日本美人は表情を明るくして微笑んだ。澄んだ黒髪とすごくマッチしていて見とれそうである。

「私、(さかき) 神巫女(かみこ)って言うんだ。宜しくね」

「あ、うん、、、それでさ―」

「君が噂の転校生ですか?」

神巫女に男として聞いておかなければいけない事を聞こうとした所で、真横から声がかかる。視点を切り替えて声がした方へと向き直ると、ショートカットの女の子とその隣の身長の低い女の子が僕の隣に立っていた。何やら用があるようだが、何かやらかした覚えはないし、そもそも転校初日に何かやらかす程肝は座ってはいない。

「えっと、、、僕に何か用かな?」

指先で頬を掻きながら問いかけると低身長の女の子が口を開く。

「あなたのお世話係を担当されたのですよ」

「お、お世話係?」

天上瞬(16歳)。もう自立できる程の自信はにわかにはあったのだが、ここに来て小さな少女にお世話を任せないといけないらしい。

「(、、、、、僕も末期かな)」

「ほらほら。そんな言い方じゃ先輩誤解しちゃうって。あたしが説明するから、ゆっかは黙ってて」

高身長側の女の子がそう言うと、ゆっかと呼ばれた少女は頬を膨らませていた。どうやらご機嫌ななめらしい。

「改めて初めまして。私、生徒会の環乃琉歌(かんのりゅうか)って言います。こっちの小さいのは―」

「小さいのって言わないで欲しいです。失礼ですよ全く、、、新野ゆかり(にいの)です。同じく生徒会に所属してます」

「天上瞬です、、、はい」

とまぁぎこちない自己紹介も終わり、本題に入る。

「先輩は知っての通り『天ノ華学園』初の男子生徒なんですよ。それで、あたし達生徒会が先輩が秩序を乱した行動をしないように、監、、、お世話しようって訳です」

「いや今監視って言いかけたよね!?そもそも監視の意味で今ここに来たよね!?」

どうやら僕は生徒会や職員に信用されていないらしい。でも、ここで気を張っても周りの疑いは晴れそうにない、、、。

「それでそのお世話役って何をしてくれるの?」

「そうですね、、先輩が学校に慣れるまで、慣れてもらうための行動ですかね」

僕はしばし考えた。ここで気を張って僕1人で何とかするのか、生徒会に手伝ってもらうのか。

僕も男だ。あまり人に迷惑はかけたくない、ましてや後輩で女の子にである。多少でも強気でいたい。

だがしかし、ここで頼ったら案外楽に終わるかもしれない。さらに生徒会ともなれば周りからの信頼は厚いだろう、、、。ここで僕ができる判断は一つしかないも同然。

「、、、、そうですか。はい」



「ここが保健室になります、、、はぁ、なんであたしがこんな事、、、めんどくさいなぁ」

「琉ちゃん頼まれたら断れないですもんね。私だってこんな事したくないですよ。早くお家に帰りたいです」

「あのー聞こえてんだけどー。そんなに嫌なら誰かに任せたりとか出来ないの?」

僕がそう問いかけると、琉歌は開いていた保健室のドアを閉めて見つめてきた。

「それがですね、、、生徒会にはあと3人居るんですが、、、その人達個性ハンパなくて、、、話しかけづらいというか、頼めないというか、、、面倒くさがりと言いますか、、、ゆっかが頼まれたんですけど、ゆっかは生徒会でも一番下だし、、、ついでにということであたしが選ばれちゃいまして」

なるほど、つまり僕の監視は嫌々選ばれたというわけだ。当然テンションが下がる。

「だって私見ず知らずの男の人に話しかけることなんて出来ないですよ。それに琉ちゃん暇そうだったし、、、」

「何か僕って本当に信用されてないんだなぁ」

苦笑を浮かべながら放った一言は、空を切る様に間を作った。呆れた顔を浮かべている琉歌とゆかりを見て見ぬ振りをするのは辛かった。

「まぁ、先輩の監、、、お世話もあと少しで終わるし、、、もう少し頑張ろうゆっか」

そう言って再び始まった学校案内。琉歌とゆかりは僕の前を歩き始めた。

「、、?」

ふと背後から視線を感じ、振り返ると、物陰から顔を覗かせてこちらを見つめる人影が1つ。目を凝らしてみてみると、狐のお面をかぶった人物がいた。うちの制服を着ていることから、生徒だろうとは思うのだが、、。

挿絵(By みてみん)

「、、、どうかした―」

声をかけようとすると、謎の人物は足早に去って行った。何が何だかわからない僕に琉歌の促しの声が響いた。気にする程ではない。心に言い聞かせて、学校案内を無事受け終わった。

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