不思議な関係
孝治は沙織との失敗を考えていたが、所詮は出会い系でみつけた子と割り切る事にした。
沙織とご飯を食べに行ってから2週間余りが経ちその日も遅くまで事務所で仕事をしている孝治の元に沙織からLINEが入った。
「今日会える?」
正直孝治は意味が分からなかった。
前回の会話は盛り上がらなかったし、空気感も結構グダグダだった為、絶対に次は無いだろうと思っていたからだ。
何か裏があるのでは無いかと考えながらも、仕事以外やる事も無い孝治は沙織に会いに行く旨LINEを返し沙織の家へと向かった。
車に乗り込んだ沙織は前回と変わら無い雰囲気だ。
孝治は盛り上げる事を諦め、沙織の話に耳を傾ける事にした。
孝治が適当に車を走らせていると沙織の携帯が鳴る。
沙織は焦りながら電話に出ると、もう寝るとか今日は無理とかそんな内容を相手に伝えていた。
孝治は沙織に彼氏がいる事を悟ったが、なぜ自分と会おうと思ったのかが気になってきた。
しかし、それは沙織から話す事だろうと思い、孝治は気にも止め無い雰囲気を出し続けた。
その日も、何気ない会話をして沙織を家まで送る事になった。
送り届けたあと孝治が自宅に向かう孝治の携帯に沙織から挨拶のLINEがきた。
そうして何回かそんな何気ない会話をする会う機会を重ねた。
孝治が仕事が終わったあとの為何時も夜だったが、とある日曜日に昼から会おうと沙織からLINEが入る。
沙織が猫の餌皿が欲しいと言うのでショッピングモールに行った。
途中服屋で男用の服を見る沙織に孝治は沙織が何をしたいのかよく分からなくなっていた。
沙織とは大分打ち解けていたものの、友達としてというにしても、話も盛り上がら無いのに何故自分と会おうと言うのか。
ただ孝治は沙織が会いたいと言った時には会いに行った。
そして孝治は会うたびに沙織から色々相談を受けるようになった。