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17/17

17,結婚式

最終話です!

このシリーズの今後の流れについて後書きに記載したので、興味ある方は是非見て下さい(_ _*)

あの後私たちは手を繋いで、舞踏会会場へ戻った。


既に私達の関係は噂として流れてはいたようだけれど、皆噂が真実であることに驚き、会場内は一気にざわめき始めた。


が、せっかく想いが通じあった今、そんなことを気にする必要は無い。

私達が堂々としていると、周囲の人も段々と落ち着きを取り戻していった。


カトレア様に諭されたらしく、先程私を部屋に連れていった令嬢達からは丁寧な謝罪をもらった。

……カトレア様の力、恐るべし。


そしてその後には、イェレナが私達の元へやって来て、「おめでとう」と祝福の言葉をかけてくれた。


「イェレナ嬢、さっきはありがとう。君のおかげでマリーの所へ行くことが出来たよ」


「いえ、私は何も出来なかったので……」


「何の話?」


詳しく聞いてみれば、イェレナがあの後すぐ中庭にいたフレッドを探し出し、私の居場所と状況を伝えてくれたらしい。


「そうだったの……ありがとう。やっぱりイェレナは優しいのね」


「でも私、マリーが連れていかれてしまった時は、何も出来なかった……」


「そんなことないわ、止めてくれたじゃない。私とっても感謝してるのよ?」


私がそう言うと、イェレナはようやく落ち込んでいた顔を上げた。


「マリーなら、人に助けを求める前に自分で止めに入るかなって思ったから、私も頑張ってみたの。まぁダメだったけど……感謝されたし良かったとしましょう!」


彼女は元気を取り戻し、「お幸せにね!」と言って去っていく。

ふと視線を感じ、その方向をチラリと確認すると……ニコラス様がイェレナの事を目で追いかけているようだった。


その様子はまるで彼女を見守っている……いや、見張っているようにも見える。


やっぱり、彼は彼女に気があるのでは?


それはずっと思っていたが、私は特にニコラス様とは関わりがない為どうすることも出来ない。

イェレナには頑張って欲しい限りだ。


きっと留学に行ったとしても、彼女はニコラス様のことを諦められないだろうから。

なんて行く前から言っていたら、イェレナには怒られそうだけれど。


「ねぇマリー、嫌じゃなければ、また僕とダンスを踊ろうよ」


「勿論! 私、今日の為に練習してきたんだから」


「ダンスが上手くても下手でも、僕がマリーのこと、好きなのは変わらないけどね。でも、頑張ってくれたのはすごく嬉しい」


こうして私たちは手を取り合って、ダンスフロアへ行くのだった。


◇◇◇


「ねぇ、このリボン解けていないかしら?」


「解けてませんよ、カトレア様」


「ありがとう! 遂に結婚式ね……なんだか不安になってきちゃったわ」


「何を言っているんですか! カトレア様なら絶対に大丈夫ですよ」


「そうよね、最近は書類仕事を貴方に押し付けてまで準備していたんだもの……平気なはず」


「押し付けられた分、今度私の分を手伝って貰いますからね」


「……うっ、ごめんねマリーちゃん」


「冗談です、結婚式楽しんでください!」


今日は結婚式の日。

と言っても、まだ付き合って半年しか経っていない私とフレッドのものでは無い。


第一王子ディーン様と聖女カトレア様の結婚式だ。


国中がお祭りのように盛り上がり……いや実際お祭りの一種と捉えて良いのかもしれない……皆、2人の結婚を祝福している。


婚約発表からすぐに結婚式が執り行われたが、2人の結婚に異論を唱える人はいなかった。

そのくらいにお似合いな2人だから。


「ずっとこの時を夢見てきたから……なんなら今でも夢みたい」


頬を染めているカトレア様は、同性の私から見てもとても可愛らしい。


フレッドから話を聞く限りは、てっきりディーン様がカトレア様にぞっこんなのだと思っていた。

けれど、彼女と一緒に過ごしているうちに、どうやらそうでも無いことに気が付く。


フレッドとお付き合いを初めてから3ヶ月。

私はほぼ毎日のように王宮に通いつめていた。

フレッド会いたいというのが一番の理由だが、王子妃となるカトレア様の様々なお手伝いをしに行っていたのだ。

……それに私も、一応フレッドの婚約者なので、結婚後を見据えた王宮での仕事が待っていた。


カトレア様はハキハキとした明るい性格で、私たちはすぐに仲良くなった。


そして、仲良くなった後に話を聞いてみると……彼女は小さい頃から、ずっとディーン様のことを想い続けてきたという事実が判明した。


魔王討伐の旅の途中での、ディーン様からのアプローチには、「気づかないフリ」をしていたのだ。


「だって私が応えちゃったら、フレドリックの居場所が無くなるでしょう? まぁ結局我慢出来なくて、魔王を討伐した後の帰り道では、フレドリックの居場所、無くしちゃったわけだけど」


しかも、彼女が聖女として魔王討伐に参加することを許されたのも、ディーン様の隣に並びたい一心で努力したからだそうで……


そんな話を聞いてしまったら、ますます幸せになって欲しいと願ってしまう。


「マリーはいるかな?」


花嫁の待機部屋の外から、フレッドの声が聞こえてきた。


「あ、もうこんな時間だわ。私、式場の方へ先に行きますね」


「ほんとだわ、もうそろそろね……ギリギリまで一緒に居てくれてありがとう」


「お安い御用です! 素敵な花嫁姿のカトレア様を、会場で待ってますね」


私が急いで部屋を出ると、フレッドが壁にもたれかかって私を待っていた。

きっちりとした礼服と、きだるげな雰囲気が合わさって、いつも以上のかっこよさを醸し出している。


「ちょっとカトレアと仲が良すぎじゃない?」


「いいじゃない、仲が良すぎて悪いことはないわ」


「悪いこと、ね……マリーがカトレアに取られちゃうこと、とか?」


「え……!」


彼は壁から離れ私の方へ歩いてくると、いきなり私の事を抱きしめた。


「ちょっと、ここ、廊下のど真ん中……あと、取られちゃうって何よ。カトレア様は今日の結婚式の新婦よ」


私が呆れを含んだ笑いを漏らすと、彼は抱きしめる腕に力を込める。


「そのくらいマリーのことが好きってこと」


「……」


改まって言われるとなんだか恥ずかしい。


「私もフレッドのこと、大好きよ……嫉妬されて嬉しいなって思うくらいに」


私の言葉に、フレッドは嬉しそうに笑う。


「本当はもっとこうしていたいけど、そろそろ式場の中へ行こうか。他でもない兄上とカトレアの結婚式だしね」


「えぇ、とっても楽しみだわ。そういえば、会場にイェレナとニコラス様はいたかしら?」


「あぁ、出席していたよ。2人で一旦隣国から帰ってきたみたいだ」


「何がどうなって両想いになったのか、後でしっかり聞いておかないといけないわね……」


イェレナが隣国へ旅立ってから1ヶ月後、なんとニコラス様と付き合い始めたという手紙が私の元へ届いた。


あの手紙が届いてから直接会うのは初めてなので、聞きたいことは山ほどある。


「でも、あんまり長いと……僕また嫉妬するからね?」


「ふふっ、程々にするわ。それか、フレッドも聞きに行く?」


「いや、流石に令嬢2人の恋バナを邪魔する訳にはいかないよ」


そんな話をしながら廊下を歩いていれば、もう式場の入口に着いてしまった。


「気が早いかもしれないけどさ、結婚式楽しみだな」


「……気が早い? 今から結婚式が始まるんだから、何も早くないわよ?」


「違うよ……僕たちの結婚式の話!」


固まっている私に彼はそっとキスをした。

そしてゆっくりと扉を開けて、私達は会場に足を踏み入れるのだった。

まず、ここまで読んで頂きありがとうございました!

そして、いいね、ブックマーク、広告の下にある評価ポイント(☆☆☆☆☆)を入れてくださると、私が喜びます⸒⸒⸜( ˶'ᵕ'˶)⸝


ここから下は、このシリーズの今後の話になります。

「17話の結婚式ってサブタイトル、詐欺じゃないか!!」

「イェレナとニコラスの間に何があったっていうのよ!」

という方は一読してくれると嬉しいです。


゜+o。◈。o+゜+o。◈。o+゜+o。◈。o+゜+o。◈。o+


実は、イェレナとニコラスの話は、本日から連載が開始している、

『何回告白してもダメだったので諦めたら、何故か彼が追いかけて来ました』

となっています!(今のところこのお話より短い予定です)

恐らく、作者ページから飛ぶのが1番はやいと思います(*´`)


そして、マリーとフレッドの今後の話については、上であげたイェレナとニコラスの話が終わり次第、第2部としてこちらに連載をしようと思っています。

……多分2〜3週間後くらい?ですかね


なのでブックマークはそのまま!

でよろしくお願いします。


長い後書きを読んで頂きありがとうございました。

もう1度になりますが、いいね、ブックマーク、広告の下にある評価ポイント(☆☆☆☆☆)を入れてくださると嬉しいです。


11/5追記

第二部はこの作品もしくは、『何回告白してもダメだったので諦めたら、何故か彼が追いかけて来ました』が1000ポイントを超えたら、執筆に取り掛かろうかと思います。

予定変更をしてしまい申し訳ございませんm(_ _)m

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