体育祭は勝負の刻
『第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』投稿作品です。
キーワードは『体育祭』です。
コメディー全開になりました。
どうぞお楽しみください。
「中間試験の結果も引き分けね!」
「あぁ! やるな!」
「あんたもね!」
「なら賭けは体育祭に持ち越しだ!」
「望むところよ! 今度こそ私が勝って、あんたに好きって言わせてやるから!」
「それはこっちの台詞だ! 絶対お前から好きと言わせてやるからな!」
「でも私達同じ赤組よね。どうやって決着をつけるの?」
「そうだな……。赤組への貢献度で決めるのはどうだ?」
「成程……。それならわかりやすいわね!」
「絶対勝つぞ!」
「白組にもあんたにもね!」
「いい天気だな!」
「あんたに告白させるのに最高のロケーションね!」
「言ってろ! お前の告白記念日にしてやるぜ!」
「百メートル走いっちばーん!」
「ふっ、俺も一番だ」
「くっ、ここは引き分けね!」
「騎馬戦勝利!」
「あれじゃまるで相撲じゃない。もっとスマートに勝ちなさいよ」
「くっ、最多ハチマキとは……! やるな!」
「足引っ張らないでよ!」
「あれだけ練習したんだ! この二人三脚、絶対に獲る!」
「行くわよ! せーの! いちに! いちに!」
「玉入れの玉、どんどん渡してくれ!」
「外すんじゃないわよ!」
「任せろ! うおおお!」
「お弁当、あんたの分も作ってきたから」
「お! 悪いな!」
「別に一人分も二人分も一緒だし、敵に塩を送るってやつよ」
「男子の棒倒しは二戦とも勝ったぞ!」
「女子のスプーンリレーも完勝よ!」
「引き分けか……。若干納得がいかないが……」
「綱の最後尾は任せたわよ!」
「おう! 絶対に動かん! だから前衛の指揮は頼むぞ!」
「あんたが後ろにひっくり返るくらい、皆で引いてあげるわ!」
「いよいよ最終競技のリレー! 赤組の勝ちは決まったが、最後まで気を抜くなよ!」
「あんたとの勝負が残ってるんだから、全力に決まってるでしょ!」
「よし! 行くぞ!」
「くっ、競技での貢献度は互角……!」
「クラスの皆も、俺もお前もMVPだと言うしな……!」
「という事は……!」
「また引き分けだな!」
「くぅ! 次は期末試験ね!」
「そうだな!」
「今度こそ絶対あんたに好きって言わせてやるんだから!」
「告白するのはお前だ! 俺は絶対に負けん!」
「その言葉、後悔させてあげるわ!」
「どうかな!」
「で、帰り何か食べてく?」
「お、いいな。安甘亭の鯛焼きはどうだ?」
「あんた鯛焼きじゃ足りないでしょ? 肉のマッチョのメンチにしたら?」
「なら間をとって、クレクレクレープでどうだ?」
「賛成!」
「明日から勉強だな。どっちの家でやる?」
「私の家でいいよー」
読了ありがとうございます。
クラスメイトは「まだ付き合ってないの!? あれで!?」と思っている事でしょう。
無自覚系主人公と無自覚系ヒロイン、二人の決着はいつつく事か……。
次回は『ポーカーフェイス』で書く予定です。
よろしくお願いいたします。