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短編大作選

医師の飢えにああ残念

掲載日:2022/11/18

「今日から先生、休みらしいよ」


「ああ残念ね」


「体調不良みたいだよ」


「何かを食べてる姿を、誰も見たことないみたいだから」


「あら、そうなのね」


「医者が体調を崩すって、意外に多いよね」


「確かにね」



「ねえねえ、何話してるの?」


「ああユウさん。あのね、先生の話」


「ああ吉良先生ね。なんか、輸血しているって噂だよ」


「えっ、そうなの?」


「理由は分かる?」


「なんか、人間の血しか栄養にならない人みたいで」


「人なの? そんな人がいるの?」


「吸血鬼じゃないの? 鬼じゃないの?」


「えっ、吸血鬼って鬼なの? まあ、それはいいとして」


「輸血で、なんとかなるんだね」


「吸血鬼は、輸血でいいんだね」



「でも、日光浴してたよ。それが、趣味みたいだし」


「吸血鬼ではないらしいよ。血は、口から吸うみたいだけど」


「それが吸血鬼なんだよ」


「でも、私たちを襲うそぶりが、全然なかったよ」


「むしろ良いものを、分け与えてくれたっていうかね」


「うんうん。私には、先生の実家で採れたっていう、ニンニクをダンボールで」


「ニンニクとガチガチで、関わっちゃってるじゃん。大丈夫なの?」


「だから、吸血鬼みたいだけど、吸血鬼じゃないんだよ」


「でも、私が先生に『10時から〇〇があります』って言ったとき。ビクッてなってたよ」


「『10時から』っていう言葉の中には、『十字架』っていう言葉が入ってるからね」


「それ、まったく関係ないよ」



「まあ、優しい心は、時に障害になるってことね」


「うん、そうね。優しくて襲えないなんて、気の毒ね」


「うんうん」

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