異世界に来ました。(詳しい話は後日!)
俺は何処にでもいる高校生の上村健斗…だった。
今は異世界に来ています。
話は数時間前に遡る。
その日は学校の帰り、いつも通りに家へ帰る前に図書館へ寄ろうとしていた。
だが、車に撥ねられて死んでしまった。
それから、神様に会って異世界に転生させてもらいました。まあ、その辺は今度詳しく書くとして、今は何も無い平原に
一人立っています。
「マジで何もねえな…」
辺りを見渡したが特に何も無い。周りをもう何回も見ているがその景色が変わることはない。
一通りステータス画面が無いかなど異世界あるあるを探したが何もなかったので
北(だろうという方向)に歩を進める。
幸い腹が空かないし、太陽は見えないが陽が落ちる様子もない。
一時間ほど歩いただろうかというところで石垣のような壁が見えてきた。
木の一本も見えなかったので嬉しくて少し跳ねてしまった。自然と口角が上がる。
「あれは街だな。そうだ。そうに違いない。」そう自分に言い聞かせて少し小走りする。
そしてついに門の前まで来た。傭兵のような人が立っていてこちらを睨んでいる。鎧は中世ヨーロッパごろの物に似ていた。勉強していて良かったと久しぶりに実感した。
「あのー。ちょっと良いですかね?」
声を掛けてみた。緊張していて声が少し震えた。日本語通じるかなー?
「何処から来た?名前は?」
少し食い気味に聞かれた。何だこいつ。
「日本て国から来た上村です。」
「日本…聞いたことないな。名前も珍しい。まぁ、通っても良いだろう。」
「どもー」
意外とあっさりと通れてしまった。
街の中もやはり古風というか石造りの家ばかりだ。とても活気がある。
看板の字は見慣れないが読める。転生のおまけだろう。
少し歩くと少し周りよりも大きい建物が建っていた。看板には『ギルド』と書いていた。
「お!ギルドあるじゃん!」その建物の少し朽ちた扉を開いてみると意外と中は広く綺麗だった。
カウンターに立っている茶髪のお姉さんに声を掛ける。
「あのー登録?したいんですが〜」
「ああ良いですよ。その前にステータス見るのでこの機械の上に手を置いてくださいねー」
そう言われてその機械の上に手を置く。何だか元の世界の血管年齢測るやつに似ていた。
「えーっと。なんですかねこれ。」
「え?何がですか?」
お姉さんが不思議そうな顔をしている。その器械から出てくる印刷紙?をお姉さんから手渡されてみてみる。
そこには『空腹耐性LV2』『言語翻訳LV1』『複製LV5』とあった。
「凄いですねこれ!ステータスこそ一般人以下ですが空腹耐性とかレア中のレアですよ!」
「え!?」
「複製は大した事ないんですが凄いですね!まさに奇跡です!」
「ところで〜」
「はい?」
質問をしようとするとお姉さんがこちらを見てくる。
「このスキルで何ができるんですか?」
「え〜っと…食べずに過ごす見せ物とか?」
「おいおい…嘘だろ?」
異世界に来ましたが、もう死にそうです。空腹耐性あるから死なないんだが。