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色んな肩書きで生きる
恋や愛…
それは綺麗で美しいもの
そんな考えは人が作り上げた幻想なのかもしれない…
学生時代、そこそこモテて、それなりに彼氏もいた
ある程度の年齢で結婚だってして、子供にも恵まれて
世間でいう
「普通の幸せ」
と言われるような人生を送ってきた私
女であり、妻であり、母である
大半の人が持ち合わせた肩書きを、私も当たり前のように持っている
自分がいる環境や会う人によって、その肩書きはころころと入れ替わり
どれも自分だけど、どれが自分なのか
分かるようで分からない
それが人生なのかと思いながらも
今日もまた朝ごはんのフレンチトーストの
バターが溶けていく様を眺めている
まさか自分が…
あなたの前で、今、わたしの肩書きは女です