香辛料
もう一度言うけどなろう系という言葉はどう考えても批判用語である。と言うのは言い過ぎかもしれないけど、いい意味で使われているのは見たことが無い。
そんなことを言われるような物を書くということはそいつはマゾであるとしか言えないが、これほどにまでなろう系が跋扈していて、その作者全てがマゾとは考え辛い。
じゃあ、なぜ書くんだと考えれば、「自分のは一味違うんだ」と思っているからだ。
たとえば、「トラック事故ではなく、世界滅亡です」とか「会話の量を少なくしました」とか「主述をしっかり意識しました」とか「言葉の意味をしっかり調べました」とか「主人公は1人の女性を愛します」とかエトセトラ。
それ以外は?
なんで世界滅亡したんですか?
会話量少なくして、何が多くなったんですか?
主述を意識するのは当たり前です。
言葉の意味を調べても読者が誤解する可能性があるし、変に難しい言葉使うのはやや嫌悪感がありますよ?
というか、内容は変わってないですね。
主人公は1人の女性を愛します? その女性はなんで主人公に惚れたんですか?
エトセトラ。
ともかく、一味変えたところで、そのスパイスが読者の舌に感じられなければどんな料理も手の込んだジャンクフードと変わらない。
どう足掻いても一流料理にはなれない。
そうなれば「またこれか」と言われるのも当たり前で、一々嫌いな作品を噛み締めて「ああ、ここが違うね」なんて言ってくれる訳が無いし、なろう系をよく読む人間はそもそも舌が馬鹿なのでスパイスには気づきません。運良く何か感じ取っても大した感想を持ちません。というか持てない。
一味変えたことを気づかせるにはどうするんでしょう。
僕が思うのはこれくらい。
・料理を乗せる皿を変える。
第一印象を変えるということ。アホみたいに長いタイトルをやめて、八文字以内に留める。とか。
・料理の見た目に反する味にする。
テレビで見たことがあるけど、外見は焼き魚だけど実は和菓子。みたいなやつ。
たとえば、タイトルはいかにもハーレムっぽいけど女性が一切出ないし、別に主人公も男にモテたりもしない。とか。まあ、これは僕がよくやるタイトル詐欺みたいな感じだから、上手いことやるしかないけど。
他にもあるかもしれないけど、僕は馬鹿舌なのでこうでもされないとこのサイトにある作品は読む気になれない。
ちなみに前者については皿が変わっても肝心の料理がダメだったらただのようわからん料理になりますのであしからず。