505:光あれ!
別に光の神ではありません。
「水無月澪、この者を私の娘として正式にオリュンポスに迎え入れる事を宣言します。これはテミスの約定があっての事。反対は許しません」
「テミスなら今温泉に言ってるけどね」
「お母様、ちょっと黙ってて」
テミスさんとやらは温泉かあ。
「テミスはレアーの妹よ」
へー、そうなんだ.......ってドライアドいつの間に?
「コイオスもクレイオスも居ないんだから出てくるに決まってるでしょ」
確かにそうですね。よく見たらゼウスとかも出て来てやんの。
「まあでもちゃんとレーヴァテインが起動しててくれて助かったわ」
「ん? てことはドライアドはそれを見越して私を送り込んだの?」
「そだよ。ていうか単騎であの二人相手に出来る奴なんて居ないわよ。神剣を使いこなせたあんたなら別だけど」
え? 私使いこなせてなんかいないけど.......
「当たり前。だからはったりよ。まあでもひとみならあの子たちが危機ならやってのけるって思ったけどね」
買いかぶりなのか信頼が厚いのか。ドライアドは私を信じてくれたんだね。
「正直私が行っても時間稼ぎ程度だし、ゼウスにしてもオーディンにしてもタイマンが限度だしね。インドラも建速もコイオスの相手は知能的にキツそうだし」
「おい、素戔嗚尊はともかく私までアホ呼ばわりはやめないか?」
「何言ってんのよ! 戦闘時とそれ以外とでIQに100は差がつくわよ!」
インドラ様、周りが見えなくなるタイプだったか。
「えーと、黄帝陛下とアメンラーは?」
「あいつら権威が効く相手ならとことん強いけど、そうじゃなかったらかなり格下にも戦闘力で負けるわよ」
主神格にも色々あるんだね。とかやってる間に澪ちゃんが神になったみたい。なんか光ってて神々しいな。
「お姉様、やりましたわ!」
神々しいガッツポーズだ。眩しくて見えないや(目を逸らす)
「さてと。大会も終わった事だし、帰らんとな。姉上が待っている」
姉上? それって天照大御神様? なんで?
「オリュンポスの神が日本に間借りするのだ。半神の間はまだいいが、正式に神格化したとなったら挨拶するのが筋だろうが」
「素戔嗚尊様.......」
「なんだ?」
「闘うことと飲み食いすること以外に頭回ったんですね」
「お前は.......いや、まあ姉上からそういう事だから連れて帰るようにと言われていたからな」
天照大御神様のお仕込みらしい。という事は天照大御神様は澪ちゃんの事を知っていたって事だよね。大変だなあ。
「何を他人事みたいに言ってるのかわからんが行くのはお前もだぞ」
は? 私関係ないよね? 一般人じゃん!
「いや、さすがにレーヴァテインまで振るっといてそれは無いだろ。時間があれば俺がやり合いたい所だ」
やっぱりまずいですかね.......
「安心しろ。姉上のことだ。悪い様にはせんだろ」
「まあ素戔嗚尊様がそうまで言われるんでしたら」
私たちがそう話してるのを横目に澪ちゃんとヘラ様がギュッと抱き合ってる。永遠の別れをする母娘みたいな。いや、来ようと思ったら多分もう来れるんだろうけど。
「私らは先に帰るよー。高天原には入れて貰えないって話だからねー」
「え? ハル達は一緒じゃないの?」
「残念だけど澪ちゃんと楓ちゃん、そしてひとみだけなんだってさー」
「なんで楓ちゃん?」
「四天王就任の挨拶してないからとか言ってたよー。許可自体はインドラさん経由で取ってたから問題はないらしーんだけどー」




