表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

中学の朝

扉を入り「おはよう」っと小声で言った。 


教室の中はワイワイガヤガヤと賑わっている。


よし。自然に入室出来た。



しかし、ハッと気付いた。俺の席はどこだ?

しかも、この子らの名前も分からない…

ただ、どことなく見覚えはあるのでクラスは間違っていないだろう…


しかし困った…

適当に大人しそうな女生徒に聞いてみるか…

50のオッサンが中二の女の子に声をかけたら完全に事案だよな…なんて考えながら

「おはよう。ちょっと変な事聞くけど…」

っと、声をかけるとギョッとした顔になり席を離れられた。

あれ?っと思ったが直ぐに気付いた。そうだ、俺はこのクラスでいじめにあっていたのだ…


そんな事をしていると

「おう!山梨~!」っと、威圧的な声をかけられ、中学生にしては大きな体が近付いて来る。両脇には、いかにも子分って感じの2人の男子生徒も付いて来る。


悔しいが、こいつらの名前は覚えている…

いじめの主犯格で大きな体の兵庫と、どっちがどうかは忘れたが神辺(カンベ)安治(アワジ)だ。


「おはよう。兵庫君。」

思わず君付けで呼んでいる。まるで君付けを魂に刻まれているかのようだ…

「朝から何、女子に声かけてるんだ?お前なんかと話したいヤツいねえんだよ!」

っと、意味の分からない事を言われた。


「いや、それがさ…自分の席を忘れちゃって…」


少しの静寂の後



ぎゃはははは


っとクラスが笑いに包まれた。

少し照れくさくなり、頬を掻いていると突然頬をバシッっと叩かれた!

「まだ寝てんだろ?目ぇ覚めたか?」


今度はクスクスと小さな笑い声が聞こえる。


このクソガキ!っとイラッと来た所で…


キーン…コーン…カーン…コーン…

っとチャイムが鳴った。


バタバタと席に着いて行く学生達の中、キョロキョロしていると、先ほど声をかけた女生徒が1つの席を申し訳なさそうに指差している。


ここか!っと、その席に着くと


ガラガラっと教師が入って来た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ