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鍵師は道を切り拓く  作者: SYG
第二章
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ダンジョンの魔物

 





 薄暗いダンジョンの中、僕とフェルは鬼のような魔物と戦っていた。


 こいつはネズミの使い魔を殺していたと思われる奴の一体だ。


 ダンジョン中に散らばっていった使い魔達が殺されてた場所、その内の一つに向かって歩いていたところ、こいつに遭遇したのだ。


 赤色で堅そうな皮膚、いっそ見事な程についている筋肉、涎が滴っている口元には鋭い牙があり、極め付けには頭の上の角が生えている。


 その姿はまんまオーガであった。と言うかこの世界でもこいつはオーガと呼ばれている。


 王城の図書館で読んだ魔物図鑑のような物でもオーガと載っていたし、フェルに聞いてもオーガだと言っていたから間違いない。


 そんな姿はかなり凶悪なオーガだが、今の僕たちにとってはあまり脅威ではない。


 一撃一撃の威力は凄いが、動きが遅い、今も大きく降った大きな拳が僕の少し前までいた位置を通っていった。


 ここで普通なら僕が距離を詰めて剣を振れば多分倒せるだろうが、念のため僕が囮役をしてフェルが後ろから魔法を撃つというか作戦だ。


「創真!準備できた!」


 そうこうしているうちにフェルからの合図があったので後ろに下がることにする。


 もう一度オーガの攻撃を避けたところで体を反転させてフェルの方へ全力ダッシュ!


 いきなり背中を見せた獲物を見て僕が逃げたと思ったのかオーガはニヤリと笑うと走って追いかけてきた。


 どうやらこいつ頭をあまりよろしくないらしい。


 僕が退避し終えた瞬間、フェルが構築した魔法陣からかなり大きな火球が飛び出し、真っ直ぐこちらに向かってくるオーガに直撃した。


 しかし、火球が当たったオーガは気にしてない、と言わんばかりに先程と変わらずに走ってくる。


 その体は少し黒くなっていてごく一部が炭化しているだけのようだ。


「意外と頑丈なんだな、やっぱり頑丈さで突っ込んでくる脳筋タイプか・・・フェル、鋭い刃みたいな魔法ならあの皮膚でも貫通出来そうじゃないか?」


「ん、私もそう思った」


 フェルはそう言うと、魔法陣を構築し直した。


 そこから今度は水の刃が飛び出し、綺麗にオーガの首を刎ねて暗闇の奥に消えていった。


 オーガはその牙が武器が装備の素材になると魔物図鑑には書いてあったが、今は別にいらないと判断してその場にオーガの死骸を放置して先に進むことにする。


 その後もオーガや、ゴブリンなどが出てきたが、あまり時間もかけずに遭遇したものから倒し、ダンジョンの中を【地図化】でマッピングしながら進んで行った。


 かなり探索し、この階層は粗方マッピングした頃、僕たちの目の前に大きな扉が現れた。


 多分、この階層のボスだろう。


 僕とフェルは一瞬顔を見合わせて頷くと扉に手を掛けてその扉を開けた。




いつもお読みいただきありがとうございます


次の投稿も来週の土曜日予定です


誤字、脱字、話の矛盾点を見つけた場合、ご報告頂けると有難いです


意見なども言っていただけると有難いです。


まだまだ未熟な文章ですが、日々努力いたします。


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