表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍵師は道を切り拓く  作者: SYG
第二章
95/158

本当のダンジョン






天使族達の街を出発した僕とフェルは、人族との戦争の舞台になった森の逆の方角へと歩いていた。


「それにしても、この場所ってどれだけの広さがあるんだろうか、昼夜があるから忘れてたけど、ここって地下に埋まってるダンジョンの中なんだよな」


そう、今まで忘れていたのだが、ここにはダンジョンを降りて来たのだ。


フェルの話ではここはこの世界の主神が作ったものだと言う。


「私は長いことダンジョンの一番下でこの場所を守っていたからわからない、でも、お父さんの話で目的地まではかなりの距離があると思う」


フェルの言っているように僕たちは、バーナルドさんに教えてもらった場所に向かっているのだ。


その場所はこの街のある階層より下の本当のダンジョンらしい。


この一ヶ月の間、かなり遠くまで狩りに出掛けたところ、偶然、下へ行く為の階段見つけたらしい。


今まで、この街がこのダンジョンの最下層だと思っていたのだが、上の階層は、フェルが守っていたところはともかく、それ以外があまり難しくは無いのを見ると、この下が本当のダンジョンなのではないか、とバーナルドさんは予想しているらしい。


そんな感じで、このダンジョンのことについて考えながら歩いていると、辺りが暗くなって来ていた。


街を出発したのが昼頃だから、かなりの時間、歩いていたことになる。


それでもまだ下層への階段には辿り着かないようだ。


「今日はそろそろ休もうか」


「わかった。じゃあ私はご飯の用意をする」


「お願いね、じゃあ僕は寝る場所確保かな」


そうして、それぞれ野営の準備を始めた。


フェルはバーナルドさんに大量にもらった食料を出して、焚き火を用意し、夕飯の準備を始めた。


僕は土属性の魔法を使って簡易だけどそれっぽいテントを作った。


その後、フェルと二人で夕飯を食べ、僕の作ったテントの周りに結界を作って、就寝した。


次の日、このまま歩いていても時間がかかりすぎると言うことで、ドラゴンになったフェルに乗って進むことになった。


昨日とは段違いのスピードで森の上を飛んでいると、森の中に一箇所だけ開けた場所を見つけた。


「フェル、バーナルドさんが言ってた場所ってあれじゃないか?」


「わかった、行ってみる」


開けた場所にフェルがゆっくりと着地し、すぐに人の姿に戻った。


そして、降りたその目の前には、バーナルドさんに聞いていたものと同じ、下へと続く、階段が口を開けていた。





いつもお読みいただきありがとうございます


誤字、脱字、話の矛盾点を見つけた場合、ご報告頂けると有難いです


意見なども言っていただけると有難いです。


まだまだ未熟な文章ですが、日々努力いたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ