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鍵師は道を切り拓く  作者: SYG
第一章
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勝利の宴

なんとか間に合った・・・






戦いが終わった日の夜、街の中はこれ以上ない程の興奮に包まれていた。


人族の騎士団を退け、唯一の懸念だったゴーレム達も壊し、捕らえられた天使族達を解放することが出来た。


その祝いと称して今はパーティの真っ只中であった。


僕がバーナルドとの決闘で勝った時もそうだったが、案外天使族は、祭り好きなのかもしれない。


今、創真がいるのは街の中心で一番祭りが賑わっている場所だ。


円を描くように広がっている広場の中心には大きな炎が焚かれており、それを囲むようにたくさんの天使族とエンシャントドラゴン達が踊っている。


また、その外側ではこれまたかなり数の天使族が酒を飲み交わしており、ワイワイと盛り上がっていた。


そして、この場には戦争前には見なかった顔がかなりの数いる。


ゴーレムの燃料として捕まっていた天使族の人たちであった。


救出した時はかなり衰弱していたのだが、この街に住んでいるのは魔法のエキスパートである天使族だ。


街の中に運び込まれてからすぐさま治療が始まり、天使族総出で回復魔法を掛けると、すぐに目を覚まし、夜には踊れるまで元気になっていた。


僕も治療には参加して手伝いたかったのだが、かなり疲れてしまっていて、街に着くなり倒れるように寝てしまったのだ。


だからさっきのはフェルに聞いた話だったりする。


そして僕が目を覚ましたのはこの祭りが始まってからしばらくしてからのことで、外からの喧騒で目が覚めて、家の外に出ると、それを見つけた皆に揃ってお礼を言われた。


それだけなら良かったのだが、どこから聞きつけたのか、街中からたくさんの人が集まってきて、お礼と共にいつのまにか手に持たされていたコップに酒を次々の注がれたのだ。


今更断るわけにもいかず、仕方なく飲んでいたのだが、とうとう飲み過ぎで酔っ払ってしまい、ふらふらになったところで皆は去って行った。


そんなこんなで今は酔い覚ましに人の集団から離れたところでゆっくりしているのである。


一度はスパイだと疑われて処刑されそうになったものの、一生懸命説得して、そして街を救った。


その結果としてこの光景があるのだと思うと、とても感慨深くなる創真であった。




いつもお読みいただきありがとうございます


誤字、脱字、話の矛盾点を見つけた場合、ご報告頂けると有難いです。


まだまだ未熟な文章ですが、日々努力いたします。

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