表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍵師は道を切り拓く  作者: SYG
第一章
85/158

更なる高み

久しぶりのまともな戦闘シーンです!

 





 僕は、通常の10倍ほどの魔力量を使ってゴーレムが展開する結界の中で無理矢理に身体強化を多重に付与し、自分の身体能力を爆発的に引き上げて、ゴーレム達へと飛び出していった。


 僕のこの戦争での役割は、このゴーレム達を無力化して、中に捕まっている天使族の人たちを助けることである。


 ゴーレム達が展開する結界の効果を理解する前まではもっと面倒で、時間のかかる作戦を考えていたのだが、効率は悪くとも魔法を使えることがわかったので、大部分の工程をすっ飛ばしている。


 そして、遂に僕とゴーレム達の距離は縮まっていき、遂に僕は先頭に立つゴーレムの間合いへと入った。


 その時、僕の目の前にいたゴーレムの腕が動いた。


 攻撃が来る。


 そう考えた瞬間、すぐさま前に進んでいた体を無理矢理に止め、後ろへと跳んだ。


 体にはかなりの負担がかかったがその判断は正解だったようだ。


 その攻撃は身体強化を付与していなければ視認することすら不可能であっただろう素早さで振るわれ、腕が叩きつけられた地面は派手にめくれ上がっていた。


 正直これを避けることが出来たのは幸運だった。当たればいくら身体能力を引き上げていると言っても致命傷を負うだろう。


 そんな馬鹿げた能力のゴーレムが数十体、しかも僕の仕事は、ただゴーレムを壊せば良いわけじゃない。


 中に捕まっている天使族の人たちの救出しなければならない。


 そう考えると、過去最高にやばい状況なのではないか、と思ったがここまで来てやっぱりやめます。なんて言えるわけがない。


 もうやるしかないのだ。


 僕は鍵を回し、身体強化の付与魔法を更に多重展開、体のギアを引き上げて挑むことにした。


 流石に20もの身体強化を施すと、体の早さに思考が追いつかなくなってくる。


 だが、こうでもしないと天使族の人たちを救うことなんて出来やしないのだ。


「今度はこっちの番だ」


 そう呟いた僕はゴーレムへと正面から突っ込む、先程のように腕が振るわれるが、今度はかなり遅く感じる。


 身を低くしてそれを避け、ゴーレムの懐へ踏み込みながら腰に刺してあった魔剣を抜き放つ。


 ゴーレムが伸ばした腕を切り飛ばしながら後ろへと通り抜ける。


 その向こうにも当然のようにゴーレムはいる。抜きはなった魔剣をそのまま横に薙ぎ払えば後ろにいたゴーレムの下半身を残したまま上半身が地面に落ちていった。


 さっきまでとは見える世界が違う。


 それこそ殆どのものが遅く見えるのだ。


「これなら勝てそうだな」


 まだまだゴーレムは、残っているし、自分の体力の限界を考えるとあまり時間は残っていないが、多分勝てるであろう。


 僕はそんな確信を持ったのだった。







活動報告でもお知らせした通り、週1回の投稿日を土曜日にずらすので、その調整として投稿を遅らせました。次は土曜日の6時に投稿する予定です。


いつもお読みいただきありがとうございます


誤字、脱字、話の矛盾点を見つけた場合、ご報告頂けると有難いです。


まだまだ未熟な文章ですが、日々努力いたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ