結界の効果
また予約忘れるところだった・・・
街を守るように展開していた結界が消え、防壁の前で戦っていた天使族たちが展開していた魔法も霧散してしまった。
この戦争での人族の秘策であり、天使族の弱点でもある兵器。
魔導人形が現れたのだった。
ゴーレムは、人族が逃げていった場所とは、別の方向から次々と出てきていた。
ゴーレムの丁度、胸に位置するあたりには液体で満たされており、その中には5年前に連れ去られたと思われる天使族が浮かんでいた。
見た目はまんま映画とかの人口生命体とかが入っていそうな感じだった。
それを見つけたのだろう、防壁の上で魔法の準備をしていた者、防壁の下にいた天使族達がざわめき始めた。
すると、人族との戦闘で最前線に出ていたエンシャントドラゴン達の中から数人がゴーレムの方へと飛び出していった。
ゴーレムが出てきた後は創真の仕事なのだが、ここにいる者達にとってあのゴーレムは憎むべき敵なのだ。
だが、今何の作戦も無しに飛び出していっても5年前と同じことを繰り返すだけだ。
まして、今は魔法が使えない結界の中、いくら肉弾戦が強いエンシャントドラゴンとは言え、彼らだって戦闘中に身体強化などの魔法を使って戦闘を行うのだ。
それを封じられたのでは負ける未来しか見えない。
「もう傷つけさせない・・・」
そう呟いた創真は、鍵を自分の前の空間にさして回す。
イメージするのは身体強化の魔法陣の同時多数展開、すると創真の周りに大量の魔法陣が浮かび上がったそれらは全て身体強化の魔法だ。
だが、創真は今ゴーレムが展開した魔法の無効化を行う結界の中にいる。付与魔法と言えど、魔法の無効化の例外ではない。
だが、ここで創真の先程、ゴーレムが現れたときに起こった現象について考えていた。
それは、天使族達が展開していた魔法が霧散したとこだ。
創真は、最初魔法の無効化、と聞いて結界内にある魔力を消してしまう者だと想像していた。
天使族の場合、魔法を使う時には、魔力を集めそれを使って魔法陣を作っている。魔力が無くなってしまえば魔法陣がすぐに消え去るのである。
では、それならなぜ元々展開していた魔法が消えるではなく魔力が形を失うかのように霧散していったのか?
それは、結界内にあった魔力が消えてなどいなかったからだ。
創真は、それを見てようやくこの結界の効果を理解したのだ。
すなわち、範囲内の魔力収束率を極端に下げる結界である。
そこまでわかってしまえば後は 力技でどうにでもなる。
収束率が低いのなら大量の魔力を無理矢理にでもかき集めて強引に魔法陣を作ってしまえば良いのだ。
魔力を自分の中にあるものでも空気中に漂っているものでもない、全く別の場所から供給されている創真だからこそ出来る荒技である。
込める魔力は、いつもの十倍ほど、これでようやくいつもの魔法と同じ効果を発揮させることが出来る。
身体強化の魔法を同時に自分に付与して爆発的な身体能力を得る。
その上でゴーレムに向かって飛び出していったドラゴン達に向かって地面を蹴って飛んでいく、すぐにドラゴン達に追いた。
だが、創真の体ではドラゴン達の巨体を止められるわけもない。仕方ないので、小さく「ごめんなさい」と呟いてから頭を殴って気絶させておいた。
アニメとか映画とかでよくやる首を手刀で、トンッてやるやつってドラゴンにも効くのだろうか?不安だったので確実な頭にしておいた。
あとは、ゴーレムを行動不能にして、中にいる天使族の人たちを助け出すだけだ。
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まだまだ未熟な文章ですが、日々努力いたします。




