遅すぎた決断
「これで何人戻っていない?被害を・・・報告してくれ」
「はっ!これまで丸々一個中隊をあちら側に送り出し・・・一人も戻ってきたものはありません・・・」
ガンルズの疲れたような問いに側にいた部下が口を開くもその言葉もだんだんと尻すぼみしていってしまった。
その理由は明白であり、今この状況で出ている自軍への被害が大きすぎる為だ。一個中隊、と言うと6人編成の小隊が6個で一個中隊となる。と言うことは兵士の人数にして36人が既に帰還できていないのだ。
加えて事態を深刻にしているのは今の作戦の進行具合である。敵と真っ向勝負になり、被害があるのは当然だ。だがしかし、今はまだ自軍の陣地すら築けていないのだ。それ故に相手の被害があるのかも確認できないでいるのだ。
要するにガンルズは団長として判断を誤ってしまったのだ。軍を小分けにして様子見をさせるのではなく、多少の被害も覚悟して全軍で転移するべきだったのだ。
「まだだ、まだ負けてはいない、これから巻き返すことも可能だ」
「では、一体どうするというのですか?」
ガンルズの呟きに部下が質問を投げかける。
「全軍を半分に分けろ、前と後で転移陣を使う。このまま無駄に被害を出し続ける訳にはいかんからな。あと勇者たちは別にするんだ。直ぐに準備をしてくれ」
「はっ!了解しました!」
こうしてガンルズは遂に本格的に攻めることを決意するのだった。
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まだまだ未熟な文章ですが、日々努力いたします。




