卑怯とは言わせない
この頃、毎日投稿出来ず申し訳ありません。
今回は割とグロいです。お気をつけください
先遣隊が帰還出来ず、王宮内が混乱したいる時から時は遡り、先遣隊が転移する前の頃。
転移陣のある森の中には一定間隔で構築された魔法陣の上に数人の人化状態であるエンシャントドラゴンとそれを指揮するための天使族が配置されていた。
これは創真が考えた作戦の一つである。創真の知識にある隠蔽魔法である【気配遮断】の魔法陣をあらかじめ森に設置しておき、その上に人が立つことで気配を悟られないようにしているのだ。
そして、そんな【気配遮断】の魔法陣の上に立つ彼らの周りには創真が戦闘中に主に使っている【レールガン】を少し改良し、連射出来るようにした魔法陣が浮いていた。
この魔法は、創真が使うものよりも威力を落とし、その分、連射速度を上げたもので、これを【付与魔法】で人自体に付与しているのだ。
そして、そんな創真に魔改造された彼らが森の中で何をしているのかというと、ご存知の通り、転移陣を使ってこちら側に来るはずの人族を待ち伏せているのだ。
後に、この作戦を天使族に伝えた時の創真の顔はそれはもう悪魔のようだったとその場にいた天使族は語る。
彼らが待つこと数分後、とうとう転移陣が光り出し、その上に数人の人族の騎士が現れた。
人族の先遣隊である。
先遣隊は、最初こそ警戒して、周りを探ったが、何もいないことを確認すると気を抜いてしまった。
魔改造されたエンシャントドラゴンたちを目の前にして・・・
時を見計らい、魔法陣から足を踏み出した彼らから、【気配遮断】の効果が消える。
先遣隊の騎士からしてみれば突然そこに敵が現れたように感じただろう。
そこからは一方的な蹂躙である。不意を突かれ動けずにいた騎士たちを相手に異世界の知識を使って生み出された魔法が襲いかかる。
10秒とかからずその場所は、騎士たちの死体とその血液がべっとりとついた地獄と化していた。
それを目の前に、エンシャントドラゴンたちは、少し及び腰になってしまうが、その隊の指揮をとる天使族がすぐ様指示を出し、その場を綺麗に片付けた。
後から来るであろう人族の後続に怪しまれないようにだ。
彼らは死体を片付け、血液を拭き取り、また魔法陣の中に入り次の人族を待つのであった。
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まだまだ未熟な文章ですが、日々努力いたします。




