必勝法
天使族を説得する為、族長と戦い始めた創真、ドラゴンを殲滅した時のように【レールガン】を連射するが、族長の魔法の嵐に全てを相殺されてしまう。
創真は、戦い始めてものの数分で勝てるのか不安になるのであった。
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レールガンを常に打ち続けながら前進し、距離を詰めようとする創真。
それに対してレールガンを魔法で相殺し、レールガンの連射をも超える魔法の嵐で攻撃しながら距離を詰めさせないように逃げ回る族長。
二人の戦いは、ずっとこの状態で拮抗していた。
(まずい、距離が変わらないっ、マナが尽きることは無いだろうけど、このままじゃ僕の体力がなくなって負ける)
「ふんっ、人族にしては、無詠唱や、魔法陣の複数同時展開、見事なものだ。人族ではあり得ぬ技をどうやって会得したのか気になるが、それでも私には、到底及ばんよ」
「っ!この程度で勝った気になってるんですか?そうなのだとしたら痛い目見ますよ!」
「ならば早く私との距離を詰めたらどうかね?この程度なのだろう?」
はったりを言って警戒させようと思ったのだが、僕がもう限界だと、族長は既にお見通しのようだ。
「貴様は所詮人族、天使族には勝てんよ。実際、今だってギリギリなのだろう。魔力回路が何処か別の場所に繋がっていて見えないが魔力が尽きることは無いのだろう」
「だが、貴様自体の体力はどうだ?もう限界だろう。それが貴様が私に勝てないと言っている理由だよ。私は魔法で浮いている。だから体力の消耗など無いに等しい。マナに限界はあるが長きを生きたこの身に宿る魔力の量は膨大だ」
「そろそろ諦めたらどうだ?最初こそ容赦なく殺すと言ったが、降参すれば今ならその頑張りに免じて記憶を全て消して追放くらいで済ませてやろう。どうだ?これが私に出来る限界の譲渡だ」
随分と甘い人だ。僕はその言葉を聞いてそう思ってしまった。
族長は、最初に絶対に殺すと言った。だが、僕と戦ってその実力の差に増長したか、それとも本当に僕が頑張ったからか、今降参すれば記憶を消して追放で済ませてやるという。
甘すぎる。
「断ります!そんな簡単に言葉を曲げるような人に僕は負けられない!絶対に勝って約束を果たすんだ!」
「ほう・・・そうか、ならば今度こそ望みどおり殺してやろう。塵一つ残さず消してくれよう」
そう言った瞬間、族長から感じる魔力が一気に膨れ上がった。
否応なくとてつもない魔法が来ることが分かる。大きい魔法陣が構築され、そこから現れたのは小さな、と言っても本物と比べるとだが、そこに出来たのは太陽だった。
それを見た瞬間、創真は確信した。
勝った。と
太陽が族長の手から離れる。少しつづ僕に近づいてくる。
たが、これを止める方法を僕は知っている。
レールガンの連射を全て止め、魔力を一つの魔法陣に集まる。イメージするのは土属性の魔法。範囲は出来る限り広く、高く、そして厚く。
それが魔法陣から現れ、だんだんとその形を完成形へと近づいていく。
だが、その間にも太陽は僕へと迫ってくる。
「間に合ってくれっ!」
完成へと近づく僕の魔法に魔力を注ぎ続け出来るだける。それが強固になるように。
そして遂に太陽が僕から少し離れた地面に触れ
爆発した。
「創真ぁぁぁっ!」
フェルの叫び声が上がった。
その爆炎は、魔法陣に魔力を注いでいた僕を飲み込む。
数十秒後、爆炎が晴れ、その爆心地に居たのは。
土や砂、砂利に囲まれた傷一つない創真であった。
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