天使族の力
人族が天使族の街に攻めてくるまで後7日、それに対抗するためフェルが天使族の皆を説得しようとするが創真を受け入れてはくれない。
今回は一刻を争う状況、という事で創真が皆を説得のために交渉してみると族長と戦って勝てば、認める。と言うものだった。
勝てば創真が天使族に協力することを認められる、が負ければ容赦なく創真を殺すという。フェルが創真を止めようとするが、創真はフェルとの約束を守るため族長との戦いに挑む。
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「わかりました。その勝負、受けます」
そう言った瞬間、フェルの顔が一気に青褪めた。
「ふっはっはっはっ!良く言った。何度も言うが私は手加減などしないぞ」
「分かっています。ようするに勝てば良いんでしょう?」
「ほう。貴様、本当に私に勝とうと言うのか?愚かな人族よ。では始めよう」
そう言って族長は、背中から翼を生やし、中に浮いてこちらを見下ろすように佇んでいた。
僕も懐から鍵を取り出し、ドラゴン達と戦った時のことをイメージすると目の前の空間に鍵穴が出来た。
そこに鍵を差し込み、回す。
ガチャコン
そんな音が響き鍵穴から魔力が吹き出して僕の周りに魔法陣を構築してくれる。
それから魔剣を構え、油断なく族長を見据える。
全員が見守る中、静かに対峙する僕と族長の間で緊張が瞬く間に膨れ上がる。
「あっ・・・」
誰かがそう言ったのが先か、それとも僕たちが動いたのが先か、何の前触れも無く、僕たちは動いた。
僕が【レールガン】を連射しながら魔剣を振る間合いに入ろうと、近づこうとすると、族長が魔法を放ちレールガンを相殺しながら後ろに下がっていく。
族長の魔法を放つ速度はほぼ自動で放っている僕よりも早く、レールガンを相殺しながらも僕に魔法を放って牽制と攻撃をしながら戦っている。
しかもその魔法は多種多様で、僕のようなレールガン一辺倒ではなく、【ファイヤボール】が来たと思ったら今度は【サンダー】が飛んでくる。
当たり前のように無詠唱で、時々魔法陣の数と合わない魔法の量が飛んできているのを見ると、魔方陣すら省略して魔法を放っていると思われる。
この人は確実に強い。魔法の技術も早さも威力も今まで見たことが無いぐらいにレベルが高い。
今でも僕はギリギリで魔法の嵐をさばいているのだが、相手はまだまだ余裕そうである。
手加減はしない、と言っていたが、まだまだ余裕を残しているのが丸わかりである。
この戦い・・・本当に勝てるのか?
戦闘開始から数分で創真は少し絶望を覚えるのであった。
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