表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍵師は道を切り拓く  作者: SYG
第一章
58/158

助けてもらってばかりじゃいられない





爆音と膨大な魔力の放出を感じた創真は、急いでその場所へと向かう。


やがて森を抜け創真の目に飛び込んできたそれは先ほどの爆音の原因の驚くべき光景であった。


なんと、そこにはたくさんのドラゴンとたった一人で戦うドラゴン状態のフェルの姿があった。


何とか逃げ切っているがフェルは反撃をせずに逃げてばかりで今にも追い詰められそうだ。


見守っていると今まで上に上にと逃げていたフェルが流石に逃げ切れないと悟ったのか急降下をして、地面すれすれに飛び、半ば無理矢理に、ある方向に向かっていた。


その方向には見覚えがある者が、そう数時間前に創真が出てきた監獄の入り口である。


フェルが何の為に来たのか、何故そんなに無理をして監獄に向かっているのか、それを考えるも、自分を助けに来た。と言う結論に至らなかった創真は悩みながらフェルを見守る。


ところが次の瞬間、創真は見てしまったフェルが高速で飛ぶ進路上の地面がいきなり盛り上がり何かが姿を表そうとしているところを。


「フェル!?」


忠告しようと咄嗟にフェルの名を呼んだ創真、だがしかし、それが逆に仇となった。


創真の声はしっかりフェルに届いたらしく、フェルが驚いたようにこちらに顔を向ける。


その間もフェルは高速で飛行中である。そんな中一瞬でも前を見ればどうなるか、それはフェルが地面から顔を出したドラゴンに引っかかる。という形で現れた。


「あっ・・・」


思わずそんな声が漏れてしまう。


態勢を崩したフェルはその速度のままに地面に突っ込んだ。


それを見たドラゴン達が一斉にフェルへと飛びかかっていく。瞬く間に理性のない本能的に動いているようなドラゴン達に囲まれ、遂に


ドラゴン達がその純白の鱗に牙を突き立てた。


それを見た僕は目の前が真っ赤になるような気がした。


殺し合いから始まりあんなに傷を負わせたのに天使族の為になるかもしれないからという理由で僕に何一つ危害を加えなかった少女


僕が処刑という判断を下された後も何よりも大切なはずの同族、それも族長を最後まで説得しようと尽力してくれた少女


今思えばなんだかフェルには助けられてばかりだった。


何とかすると言う約束もまだ守れてない。さっき改めて決意したのに、まだ彼女には助けられてばかりで何もしてあげられていない。


何もしてあげられていないんだっ!


そう思った瞬間、体が自然と動いた。


その場から飛び出し、フェルの元へと走る。その最中に懐から鍵を取り出し、自身に【身体強化】を施し身体能力を爆発的に引き上げる。


走る、走る、この時の僕は何も考えずただフェルを救いたいという思いだけで動いていた。


だから目の前の空間にいきなり鍵穴が現れても何も感じず、ただ本能に従うように持ってる鍵を鍵穴に突き刺し鍵を開けるように回す。


ガチャコン


そんな重い音と共に鍵穴から魔力が溢れ出し、僕の周りにとんでもない量の魔法陣を構築していった。


その魔法陣は全て同じ物で、その魔法は僕がこの世界に別の世界の知識で生み出した魔法


【レールガン】


魔法陣は、僕の周りで勝手に魔力を与えられ勝手に発射準備が整っていく。


【身体強化】により僕はとんでもない距離を僅か数秒で走破し、遂にフェルに群がっているドラゴンの元までたどり着いた。


走る勢いをそのまま魔剣に乗せドラゴンに振るう。流石にエンシャントドラゴンであるフェルよりは柔らかくこの魔剣でも鱗を切り裂く事が出来た。


だが大きいドラゴン達をただの一太刀で倒しきれるはずもない。


だが今はそれでいい、鱗を切り裂いた直後、僕はすぐさま距離を開けドラゴの前身に周りで発射待機している【レールガン】を放つ。


放った直後には土魔法が発動し、次弾を装填している。なんて便利なんだろう。


ドラゴンは【レールガン】で前身ズタズタにされ一瞬で絶命した。


よし、これなら助けられる。


そう確信した僕は改めてフェルを助ける為、ドラゴンの群れに向かって走り出す。










いつもお読みいただきありがとうございます


誤字、脱字等を見つけた場合ご報告いただけると有難いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ