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鍵師は道を切り拓く  作者: SYG
第一章
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天使の街


フェルから天使族の状況を聞き、誘拐の犯人が人族、それも王国が関係している事が分かり協力することを決めた創真はフェルに案内され天使族の街、神域へと入るのであった。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




「ようこそ。私達の街、神域へ」


その場所は神域と呼ぶに相応しいとても綺麗な街だった。その綺麗さは創真が一瞬、天国かと思い込む程。


いや、天使族の街なのだから天国というのもあながち間違いじゃないのかもしれない。


広い草原の先にある白い建物群、色々な形が所々にまばらにあるのに見事に調和した街並み出会った。


街の空をときおり飛んでいるのはエンシャントドラゴンであろうか、調和のとれた街に純白のドラゴンが飛んでいると思うと、とても幻想的だが、一体一体がフェルと同じかそれ以上の強さだと考えると身震いしてしまうが。


扉を潜った先は草原でまだ街からは少し離れているがこの距離からでも美しいのが分かる。


「ここが私たち天使族が昔から作り、発展させ、守って来た場所。だからこそ今度こそ奴らから守ってみせる。絶対にこの街を汚させたりしない」


創真が美しい光景に感動しているとフェルがそう説明してくれた。最後の方は内容からすると多分自分に言い聞かせたのだろう。


「行こう。創真のこと族長に話さないといけない。それに私が街を案内してあげる」


「案内してくれるのか。問題の解決が最優先かと思ったんだけど」


「今日ぐらいは大丈夫、それに創真だって私と戦って疲れてるでしょ?」


うん、確かに疲れた。本当に死を覚悟した戦いだったし、魔力も大量に使った。まだ動けるけど、戦闘が出来るかと言われたら無理と答える。


フェルについて行くと草原を真っ直ぐに歩きだんだんと街に近づいてきた。そのまま門を潜り街に入る。


それから族長の住んでいるという家に向かいながら、沢山の場所を案内してもらった。


だがしかし、どうにもおかしい、街の外から見たときは沢山空を飛んでいたエンシャントドラゴン達が一体も見当たらないのだ。


どういうことかフェルに聞こうと思ったところで目的地に着いたようだ。


「着いた。ここが族長の住んでいる家」


そう言うとフェルは扉を開けて中は入る。創真もそれに続くように中へ。


家の中は木造になっていてとてもセンスが良い。なんだか居るだけで落ち着ける雰囲気がある内装だった。


フェルが迷いなく家の中を進んで行くので創真も慌てて後ろをついて行くと、やがて木製の立派な扉の前で止まった。


コンコン


「入って良いぞ」


フェルがその扉をノックすると中から男性の声がした。


その言葉を聞いてフェルは扉を開けて中に入る。創真も同様に中へ、部屋の中は、書斎のような作りになっていて、実際そうなのだろう。部屋の奥には大きな机があり、そこに一人の天使族が座っていた。


「何故、人族をこの街へ入れた」


その天使族がフェルに向けた第一声がそれであった。




いつもお読みいただきありがとうございます


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