天使族の始まり
エンシャントドラゴンから姿を変え、少々の姿となったフェルは、創真に救って欲しいと、頼むのであった。
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「どうか私たちを救って欲しい」
そう頼まれた創真はひとまずどういうことか訳を聞いてみることにする。
それからフェルによる説明が始まった。
まず、天使族とは主神の眷属なのだが、主神は、天使族の前に強力な眷属を3人生み出したらしい。
その3人とは、人族の伝承にある通り光の神マハー、闇の神カーラー、植物の神アスタルテである。
3人の神達を生み出した主神は力の殆どを使ってしまい、一時的に弱ってしまった。
その弱った主神を見た3人の神達は力を持ち過ぎていたせいで野心を持ってしまった。それ故に主人である主神に逆らうこととなってしまった。
力を取り戻すため眠りに着いていた主神はある時3人の神達に襲撃を受け、抵抗も出来ず逃げる事となった。
そしてなんとか3人の神達から逃げることができ、力を取り戻す為、隠れ潜むことになった。
それがこのダンジョンなのだと言う。
その後、主神は残った力で天使族の原点となる眷属を数体だけ作り出し
「自由に生きろ、街を作り、平和に生きろ」
そう言い残して眠りにつく為、ダンジョンの奥深くへと潜って行った。
その後、それを主人である主神の命令と受け取った天使族達は、自分達で、ダンジョンに街を作り、繁栄していった。
それが今の天使族に伝わっている言い伝えだとフェルは説明した。
因みに、フェル達天使族がエンシャントドラゴンになれる理由は、繁栄の途中、何処からか今のドラゴン達の始祖の血が混ざったからだとか。
その為、フェルの様に生まれてから力をつけるまでは本当の天使族には、ならずエンシャントドラゴンになれる種族なのだと言う。
それが今の天使族の成り立ちである。
これからが話の本題で今、天使族はとある危機に陥っているらしい。
その危機とは
「天使族がエンシャントドラゴンを含めて全ての仲間が攫われるかもしれない・・・人族に」
というものであった。
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