瞬殺
フロアマスターがいた部屋を拠点にするべく食料などを持ってきて整備した創真。
なぜ創真がここを拠点に選んだのか、それはこの部屋にフロアマスターを倒した後、下へ降りる階段が出現したからである。
普通、階層型のダンジョンには一つのダンジョンにつき一体のフロアマスター、というのが常識なのだが、ここは全くの別物の様だ。
フロアマスターを倒したにもかかわらず、まだ階下への道が出現するという事はこのダンジョは攻略出来ていないと言うことだ。
創真はここを完全に攻略する為ここに拠点を構える事にしたのである。そして今はその階下を攻略中である。
出てくる魔物は今までとさほど変わりは無く、5階層ごとに魔物が変わり変わるたびに厄介で難易度的に少し強い別種の魔物が出てくる。
11階層から15階層には、スケルトンの上位種であるスケルトンソルジャー、16階層から19階層にはゴブリンの上位種である、ゴブリンソルジャーが出できた。
どちらもあまり苦労する事なく突破することが出来た。
今の創真は体の調子もすこぶる良いものだったのだが、いかんせん魔力が戻らない。
いや、今はちゃんと魔力は全回復しているのが分かるのだが、それでもフロアマスター戦で作ったレールガン魔法は未だに魔力が足りず魔法陣が崩れ去るのだ。
こうなると、予想出来るのは一つしか無い、あの時の魔力は、知識のおまけみたいなもので別に創真の魔力上限が増えた訳では無い、という事だ。
つまり今の創真は世界に創真しか使えない魔法を知っているが結局、魔力量問題で使えないという事だ。
これを知った時の創真は死ぬほど落ち込んだものだ。
そんなことを思い出しながら、創真は20階層に到着、ここもどうせフロアマスターがいることであろう、そんな予想と共に目の前の扉を開ける。
どんな魔物がいるのかと想像しながら中を覗くとそこには、偉そうにふんぞり返っているゴブリンを巨大にした様な魔物が座っていた。周りにはゴブリンやゴブリンソルジャーの取り巻きがいる。
これを見る限りでは間違いなくあれは、ゴブリンキングだった。
時間を掛けるのは面倒だったので、創真は意を決して扉を一気に開け放ち、それと同時に魔剣を振りかぶって突貫、進行する上で邪魔だった何体かのゴブリンと、ゴブリンソルジャーを倒す。
キングの目の前に急接近、と同時にキングの首を斬り飛ばす、ボスが倒され唖然としている取り巻き達をさっさと片付けてフロアマスター戦終了。
面倒という理由だけで何もさせてもらえずに倒されたゴブリンキングはとてつもなく哀れであった。
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