ダンジョン
創真が転送された日の朝に王国では失踪が一部の人間に知れ渡り、ナムルが捜索に動き出すのであった。
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創真が、進み出してから数日が経った。
ここ数日、創真にも成長があった。狼が襲ってきても視覚だけでなく、足音、気配、更には、殺気などで何頭いるか、どれくらい離れているかなども分かるようになってきたのだ。
更に、狼の皮を剥ぐのも慣れてきて、素早く出来る様になったし、血抜きの仕方も自分なりに考え出来る様になってきていた。これにより日々の食事が楽になったのだ。
まぁ、逆に言うとそれが出来る様になるほど毎日、狼を倒してきた、という事なのだが。
今も創真は狼の首を刈りながら走っているところだ、こうして毎日走っているからなのか、今では1日走っていてもちょっと疲れたぐらいにしか感じなくなった。
日が暮れ始めたので、いつも通りに後ろに放置されている狼の死体をいくつか集めてきて、皮を剥ぐ、血抜きをしつつ火を起こし、血抜きした肉を小さく切って焼く。
火を起こすとそれにびびって狼は襲ってこなくなるのでこの時間だけが休めるタイミングだ。
相変わらず慣れたもんだ。と創真は、苦笑してしまう。肉を食べた後は、すぐに就寝だ。
日の出と共に起床、昨日の残りを食べ移動、こうしてみると最近はこれしかしていない。
この世界にも来てから同じ生活のループが多いな、と思う創真であった。
その日もいつも通りに走っていると、かなり遠くにに大きな丘が見えた。創真は、何か無いものかと半分諦めながら丘をぐるりと見て回る。
丘のちょうど裏側に来た時、それは突然現れた。なんと洞窟ようなものの入り口のがあったのだ。なぜ洞窟の[ような]なのかと言うと、その入り口はちょうど長方形で黒い金属のような材質でできているからだ。
明らかに人の手で作られたものだとわかる。創真は警戒しつつ中を覗く、洞窟の中はずっと長い廊下のように入り口から伸びて見えないところまで続いているようだ。薄ぼんやりと明るくか視界は確保できている。
なんだかダンジョンみたいだ、と創真は思った。
怪しいがやっと手がかりを見つけたのだ。ここで入らない手はないだろう。創真はそう思い、洞窟内部へと進むのであった。
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