一方その頃の王宮では
今回は、王国騎士団の副団長、ナムルさん視点です。
創真が天山で目を覚まし現実逃避をしている頃、王宮では創真が失踪したことになっていた。
「創真君が失踪しました」
「なんですって!?」
私と召喚された使徒様方の教師である天江咲耶殿の会話である。
このことに最初に気がついたのは私だった。
私は、いつものように創真君と模擬戦をするため訓練場に行き創真君をまっていた。
だが訓練開始時間から一時間が過ぎても創真君は、訓練場に現れることはなく、いやな予感がした私は、創真君の部屋へ向かったのだ。
何度かノックをし、待ってみるも返事か無かったので、部屋の扉を開けるとそこに創真君の姿は無かった。
私は、急いで城内を隅々まで探したが、どこにも創真君の姿は無かった。
そこまで確認したところで団長に報告。
ガンルズ団長は、直ぐに国王に報告し捜索させてもらえるようにすると言ってくれた。
そこから私は、創真君の教師である、天江咲耶殿へこの事を伝えようと召喚された使徒様方が訓練している場所へ向かい、咲耶殿を呼び、現在に繋がる。
創真君の失踪、その事を聞いた咲耶殿の顔は、真っ青になっていた。
咲耶殿は、生徒思いの良い先生だ。
その生徒の失踪とあればとても辛いだろう。
「私が教官として付いていながら、この様なことになってしまい申し訳ありませんでした」
そう言って私は、頭を下げる。
創真君には、なんらかの失踪の前触れがあったかもしれない。それを感じ取れなかったのは、私の責任だ。
「いえ、ナムルさんもその事を知ったのは、今朝のこと・・・なんですよね。だったら仕方ないと思います。ところで、創真君の手掛かりなんかは、無かったのですか?見つかりそうなんですか?」
「現在、団長が国王陛下に報告に行っております。そこで仮にも使徒様のことなので万が一にも無いと思いますが、捜索の許可が降りなかった場合、王国騎士団も動くことが出来ません」
「そんな・・・!」
この時点で咲耶殿の顔は、真っ青を通り越して白くなっていた。
「ですが、王国騎士団として動けなくなったとしても、私個人として創真君を探そうと思っています。創真と模擬戦の約束をしていますからね」
「よろしく・・・お願いします」
私の言葉で少しは、安心出来ただろうか、声はまだ弱々しいが顔色は少し良くなった様に見える。
私は、咲耶殿のもとを去り、行動を開始した、国王陛下の許可が降りる前であったが先程も言った様に個人として、出来る事をする為に
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