料理なんて・・・出来ません
一時間も遅れてすみませんでしたっ!
二頭の狼に苦戦しながらも幸運に助けられなんとか倒すことが出来た創真は、生きて帰る為強くなる事を決意した。
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狼を倒した創真は現在、狼の解体に苦戦していた。
というのも狼にとどめを刺した後、腹の虫が
(何か食え!)
と抗議するように創真の腹が鳴ってしまい、創真はあることに挑戦してみることにした。
すなわち
この狼、食えんじゃね?と
それから魔剣を使って(貰った物をこんな事に使っていいのかとも思うがこれしかないのだから仕方ないのだ)狼の皮を剥ごうとしたのだがこれが案外グロく、しかも全然皮を切ることが出来ずこうして苦戦しているのである。
それから数時間後
「やっと全部取れたっ!」
狼の皮は全て剥がされ、「肉」って感じになったのである。
それを見てしまった創真は、よだれが止まらなくなり、腹も限界を告げていたので早速料理しようと、火属性の魔法を唱える。
『火の精霊よ 我にその恩恵を与えたまえ』
この魔法は、焚き火などをするときに火を点ける用の初級の魔法だ。これくらいなら町の子供だって使えてしまうほど簡単なのだ。
「うぅ、なんで火を点けたいだけなのにこんな大仰な詠唱しなきゃいけないんだよ・・・」
本当なら、もっと短い詠唱で済むのだが創真の魔力が少な過ぎて長くしなければならいのだ。
もっと魔法に長けた者なら、火島が創真に放った時のようにとても短い詠唱で大きい火を起こす事も可能だ。
そうして、詠唱のせいで過去の厨二的な黒歴史と戦いながら地面に焚き火程度の火をつけて狼の肉を焼いていく。
そして表面に焦げ目がついたのを見て、こんなものだろうと、豪快にかぶりつく、筋ばっていて硬いが腹が減りすぎていたので無視して噛み切る。
時間をかけて飲み込む。
「まっずぅ!」
そう叫んでしまうほどまずかった。
まず血抜きが全然出来てなくて血の味がする。しかも焼けていたのは、表面だけで中はまだ生だった。
ここまでまずい物を食べたのは初めてだった。
創真は一瞬食べるのを躊躇したが、食べないと餓死してしまいそうなので我慢して食べる。
空腹が消え、一応の満腹感を得るまでに二時間程、我慢して食べてから、空を見上げると、もう真っ暗だったので、火を絶やさないように気をつけながらまた襲われても大丈夫なように周りを警戒するのだった。
その時、創真のポケットの中に入れてあった、錆びついた鍵の錆が少し剥がれ落ちたのには気づかない創真であった。
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二頭の狼に苦戦しながらも幸運に助けられなんと「料理すること↓
二頭の狼に苦戦しながらも幸運に助けられなんとか倒ことが出来た創真は、




