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鍵師は道を切り拓く  作者: SYG
第一章
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扉の先








気がつくとそこは真っ白な空間だった。


この場所には、覚えがある。以前、魔力枯渇で倒れた時に見た夢で来た空間だ。


とゆうことは、これもまた夢なのか?


この前の時と同様に真っ黒な板、もとい扉もあった。


あの時は、スキルの使い方なんて分からなかったけど、今ならあの扉の鍵も解除出来るはずだ。


「よし、やって見ますか」


そう思い創真は、扉に近寄り鍵穴に手を触れて魔力を流す。


「はぁ!?なんだこれ?」


魔力を流して鍵穴の構造を調べてみると驚くべき事が分かった。


なんとこの鍵穴、とんでもなく複雑な構造をしているのだ。その複雑さは、もはや、鍵とは、言えない程であった。


でも・・・今の僕なら時間さえ掛ければできるはずだ。


それから創真は、黙々と鍵の解除をしていった。


そして遂にあと一歩のところまできた時創真は、それに気づいた。


前の時と同じ様に白い空間が黒く染まって来たのだ。


「まずいっ!ここまでやったのに戻されるのかっ!」


創真は、せめて鍵を解除してから戻されてやろうと最後の工程を終わらせて鍵を解除した。


すると扉が開いたので急いでその中に入る。


そして扉の向こうには、何かが浮いていた。


「あれは、鍵?」


疑問形なのはその大きさが鍵では、無いからだ。


長さは、1メートル半、形はファンタジーアニメなので出てくる古めかしい形、と言えばわかってもらえるだろうか。


その先端部分は、人の顔程もあった。影だけなら斧と勘違いした事だろう。


そうやってる間にも白い空間はどんどん黒く塗りつぶされていく。


それは、扉の中でも同じだった様でしっかりと創真のいる場所まで黒く染まっていく。


創真がそれに近寄ろうとその時、とうとう白かった空間は、以前の様に完全に黒に染まり創真は、闇の波というべき物に飲み込まれたのであった。


だか今回は、波に飲まれて周囲が真っ暗なまま意識が薄れることもなく創真は、ただその場に取り残されていた。


「ん?このままなの?」


以前の様にすぐに戻されると思っていたら、何も起きないので疑問に思っていると。


真っ暗で何も見えない創真の視界に一つの小さな光が現れた。


それは、だんだん大きく・・・いや、近づいて来て創真の右手の中に収まってしまった。


光は既に消えていて、また創真の視界は、真っ暗で光が収まった手の中を確認することは、出来ない。


その現象に呆然としているとようやく意識が薄れていく気配がして創真の意識は、闇に飲まれるのであった。












いつもお読みいただきありがとうございます


誤字脱字等を見つけたら報告いただけると有難いです。

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