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鍵師は道を切り拓く  作者: SYG
第一章
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勇者達

閑話休憩です。

創間の最初の訓練が始まった頃、勇輝達、つまり創真以外の転移組もまた訓練を始めていた。


だがこちらは、創真とは違い順調な滑り出しであった。


結香の訓練は、皆とは違い、講義室で行われている。


というのも結香の天職とスキルが完全に魔術師だ。


なので身体能力よりも魔術の事を勉強した方が良いのだ。


今は、各魔法の呪文と魔法陣を暗記中である。


結香も日本で勉強をしていたように、ぶ厚い本を読みながら暗記を試みているのだが、人間とは全くイメージの無い物を覚えるのは想像以上に大変なのだ。


つまり、結香の暗記作業は、あまり捗っていないのである。


「はぁ、日本に居た時にこういうの調べておけば良かったのかなぁ・・・創真君ならすぐに覚えられるのかな」


溜息をつきながら、結香は本に向き直り読み始める。


すると、講義室のドアが開き1人の女性が入って来た。


「そろそろ休憩にしましょうか」


笑顔でそう言って紅茶を準備し始めたのは、結香の訓練を担当している、魔術師セシルだ。


セシルは、王宮一の魔術師で、普通この時間なら研究室に篭りぱっなしで出てこないのだが、団長がたまには外に出ろと結香の担当にした。


最初は、嫌々だったが結香のスキルの全属性適正を見てやる気を出した。


「最強の魔術師にしてあげるわ」


これが結香の鑑定結果を見たセシルの第一声だ。


「どう?あの本は覚えられそう?」


「今は、ちょっと難しいですかね・・・火球の魔法とか、単純な物ならイメージしやすいんですけど、どうしても補助魔法のイメージが湧かなくて」


「あー、やっぱり?よしっ!この私が直々に教えてあげよう!」


そう言ってセシルは、講義室にある黒板の様な物の前に行き人の絵を描きながら説明を始めた。


「補助魔法、つまり回復とか身体能力強化とか呪いの解除とかの魔法は、身体全体じゃなくてかけたい場所にかけるの、例えば回復魔法だったら・・・」


そう言いながら黒板に描いた人の右手にバツ印を書いた。


「ここを怪我して治したい場合、この一部分をどう治したいか、どういう状態にしたいかをイメージして魔法をかける。身体強化も同じで、かけたい場所の筋肉にかけるんだよ」


「なるほど・・・私、今までどうして身体強化の魔法をかけると足が速くなったりするのかわからなかったんですけど、筋肉を強化してたんですね!」


「そういう事!どうやら理解したようだね。それじゃあ、また暗記の作業だ!私は、魔法の研究してくるからまた後で来るね」


そう言ってセシルは、素早く講義室を出て行ってしまった。


結香は、少し呆れながらも、また本に向き直り読み始めるのだった。








〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜








同じ頃、勇輝と椛は訓練場で木剣を使い、ガンルズ団長と打ち合っていた。


日本に居た頃、椛の家の道場で剣術などを教わっていた二人は、基本を飛ばしてガンルズ団長と模擬戦をする事になった。


だが、一時間程、二人掛かりで攻めているというのに剣を当てるどころかガンルズ団長は、汗一つかいていなかった。


対して勇輝と椛は、しっかり連携もとれてはいるが、もう体力の限界に達していた。


「そこまでだ、そろそろ二人は休め」


ガンルズ団長は、二人が体力の限界だとわかり、直ぐに止め休憩を入れることにした。


「お前等、強いな俺も気を抜いてると、実力じゃあ直ぐに抜かれそうだ」


そう言いながらも団長は、呼吸も乱さず汗もかいていない。


「一度も当てられなかった・・・二人掛かりで攻めたのに」


「お前等は十分強い。俺に勝てない理由としては実戦の経験だな。お前等、今みたいな模擬戦しかしてないだろ?」


「まぁ、そんな殺したり殺されたりするような世界じゃなかったですからね、俺達の居た世界は」


「まっ、その内実戦経験は、嫌と言うほどやるだろう。そうなったらきっと今よりも強くなれる筈だ」


それを聞いて二人は、今の反省を事細かに話し合っていた。


それを見てガンルズ団長は、ここはとりあえずいいだろうと思い、他の転移組を教える為にその場を離れた。




















慣れない書き方をして変な文章になっていると思いますので見つけたら報告宜しくお願いします。


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