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拝啓前世の私へ  作者: もちめ
1/5

夢?

ほぼ処女作です、菩薩の様な心でお読みください・・・



私は感激していた。

これは明晰夢と言うものでは無いだろうか。







基本的に私が見る夢は冒険系が多い。

シチュエーションは様々だが、ゾンビから逃げ回っていたり

何かを探し求め仲間と共に歩き回っていたり

魔法が使えたりなど。

もちろん夢なので、起きてから思い出してみると大分支離滅裂なんだけど。


だけど中々にボリュームがあって面白いし、いつもチラリとは考えてたよなぁ・・・。

夢の中で夢だって自覚出来たらって。


まあ、出来たらいいなぁ〜ぐらいの考えだったから

たまに面白い夢を見た後にちょっと思うぐらいで特に調べたりはしてなかった。


んだけど。




え?これってその噂に聞く明晰夢なんじゃないの???

今私の目の前には怪しげなローブ?を着た男の人達が歓声を上げている。

10人くらいかな。

中には涙を流し、嗚咽を堪えている人もいた。

おう・・・何か大の男の泣いてるのを見るのは変な罪悪感が・・・。


それは兎も角、今回の夢はファンタジーっぽいな。

何か魔法陣っぽいものの真ん中に私居るし。

こんなハッキリした夢見るの初めてなんだけど・・・感激・・・。

私も魔法が使えたりするかな??夢の中でも良いから空中浮遊なるものをしてみたいっす。


其処まで考えて意識を目の前の男達に戻すが、彼らはまだ何かの感激に打ち震えているようだ。

私になど目もくれていない。

何故だ。私の夢なんだから私が主人公ではないのか。

目の前にピチピチの女子高生がいんだからチヤホヤしてくれてもいいのよ?


しかし感激して感激して震える彼らに声をかけるのも憚られたので、部屋の方を見渡してみる。

12畳程の部屋に体格のいい男が約10人ほど。むさい。魔法陣っぽいものの他には何にもない。

窓の外に見える空は明るいので、まだ昼のようだ。

窓の反対側には出入り口なのだろう扉があった。

・・・扉がある。

これは出てもイイヨ!という事かな???


沸き立つ野郎共の間を気配を無にし(たつもりで)カサカサとかい潜り、扉をそっと開ける。

おお・・・。

部屋を抜け出た先はヴェルサイユ宮殿でした。

す、凄い・・・。

さっきの部屋が何も無かっただけに、華美な装飾が施された廊下に目がチカチカするでござる・・・。

私の脳みそこんな構造物創り上げられたのかよ・・・天才だわ・・・。

しかしながらこんなロマンチックな場所にいるのに、私は寝る前に着ていた灰色のスウェット(上下セット2,980円)。

灰色のスウェット(上下セット2,980円)。

場違い感半端ないわ。

もうちょい夢に合わせて華麗なドレスを着せてくれても良いものを。

まあ夢だからしょうがないね。


夢に文句を言っても仕方がないので、恐る恐る行動を開始する。

取り敢えず扉を出て左手へ歩いてみる事にした。

それにしても臨場感が凄い。

・・・というよりも現実そのものっぽい。

素足に触れる床は冷たさを返してくるし、空調が効いているのか外気温なのか少し肌寒い。

しかし豪奢な造りの窓から漏れ出る光に当たるとポカポカと暖かい・・・。

何の気なしに頬をつねってみると、とても痛かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・え″。

これは夢・・・だよね・・・??

余りにも普段と変わらない感覚に混乱してくる。

で、でも夢以外に考えられないし・・・。

さっきの魔法陣でモンスター召喚!みたいに私が召喚されちゃったとか??

いやいや、そんな非現実的な・・・。

・・・・・・・・・・・・・。

と、取り敢えず起きたいなー!!!

明日は確か登校日だったし!

大学も決まり怠惰な高校最後の自由時間を過ごしている身としては登校日なぞ厄介なもの以外の何物でも無かったが、今は一刻も早く登校したい気持ちで一杯だ。

このやけにリアリティ溢れる夢のせいで、さっきから冷や汗が止まらない。

頬をさらにつねってみる。

・・・いたい・・・。

太もももつねってみる。

・・・・・・めっちゃいたい。

冷や汗が止まらない。


その時、ザッザッザッと大人数の足音が聞こえてきた。

どうやら私の進行方向の廊下の途中にある曲がり角から誰か来ているらしい。

隠れる場所は・・・ない。

心臓が早鐘を打つ。

過去の夢では宇宙人に追い詰められ、ビームの様なもので撃たれた事がある。

殺人犯に刺された事もあるし、ホラーな夢だって見た事ある。

だけど、今は曲がり角から人が此方に来るというだけで。

ただそれだけで死にそうな程に心臓が暴れ、呼吸は浅く。

足は縫い付けられた様にピクリとも動かない。

・・・ここまで来るともう夢とは思えなくなってくる。

もし万が一、億が一。夢じゃ無かったらと考えてゾクリとする。

どうにかしてこの窮地を切り抜けたい・・・。

しかし周りを見渡しても広く見通しの良い豪奢な廊下は、私を隠してくれる配置物などありはしなかった。



ザッ



『何者だ』



鬼がおるわ。

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