第2話{宿屋に訪問}
今回は続き上げました!
何ですが、時間が足りず短くなってしまいました。
すいません!
「いやっ、やめてください!」
そう叫ぶサラスの手を男たちが強く掴む。
「はは、大丈夫だって。俺らと遊ぶの楽しいから」
「そーそー、楽しいよ」
男たちはニヤニヤしながらにじり寄る。
そして、サラスの服に手を伸ばしていた。
(誰か!助けて――)
ドン!
「いてて、何だよ」
戸惑うサラスと男達の目の前には、変わった服装をした少女が転んでいた。
後ろを見ている少女に一人の男が近づく。
「おぉ、かわいいな嬢ちゃん」
「へぇっ!?」
少女は涙目になりながら、きょろきょろと周りを見ている。
その間にも男はじりじりと近づいていく。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「うごぉぉ……!がはっ」
叫び声とともに飛んできた少女のパンチに、男はうめき声をあげ気絶する。
「おい!てめぇ、なにやってんだ!」
「ぶっ殺すぞぉ!」
サラスを掴んでいた男達が少女に殴りかかっていく。
(危な――)
「へぶらっ」「ごげぇ」
突然飛んできた影に男達は吹き飛ばされてしまう。
「ま、斑……!助かったよ!ありがと!って、なんでさっきはタックルなんてしてきたんだよ!」
「ミィィ、ミッミィィィィィ」
少女と現れた魔物の話し声に、サラスは我に返る。
(お、お礼言わなきゃ!)
「あ、あの!ありがとうございました!」
「うわぁ!へ、あ、いや」
少女は周りの人だかりを見て、
「うぅ~……」
パタンッ
「えっ?」
気を失ってしまった。
―――――――――――――――――――――――――――
「うぅ~ん……」
どこだろ、ここ?天井?
「あ!目覚めた!?」
え、ひt「ミィィィィィィィ」
「へぶっ」
何なんだよ……。斑痛いよ。
「大丈夫ですか?」
「あ、は、はいぃ」
「よかった~。急に倒れるからびっくりしちゃいました」
急に……?あ、人に囲まれてそれで。
「ちょっとお母さん達呼んできますね!」
まだ人が増えるの?恐いんだけど……
で、でもいろんな人と出会うために来たんだ!恐いなんて言ってられないんだ。
「連れてきましたよー」
「起きたのね。よかったわ」
「大丈夫かい」
僕は袖を握りながらコクコクと頷く。
「あ、自己紹介しますね!私は、サラス・アイティオーノです」
「私は母のパジナです」
「俺は父親でこの宿屋の主人ボカだよ」
あ、僕もやらないと……!
「ぼ,僕は!……鷺宮……式葉です」
「サギミヤ・シキハ?変わった名前だね」
変わってるかな?
サラスが僕の名前を聞いて不思議そうな顔をしていた。
「ミッミィィ!」
いたいっ、斑突かないで!
「そちらの子は?」
「斑って……言います。僕の親友……です」
「へぇ、なら使い魔ってことだね。すごいな、人間で使い魔を持ってる人なんて滅多にいないからね」
斑は、嬉しそうに翼を広げた。
「きれいな髪の毛。すごいサラサラだし」
髪の毛触られてって近い!
「同じ女としてうらやましいわ」
へ?同じ……おんな?誰が?僕が?
「あ、あの!僕は女じゃなくて……男です!」
「「「へ?ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」
冬休み入るのでがんばります!