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五年戦争  作者: 夾竹桃
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Page 12

続きを書こう。さて何処まで書いただろうか。

そうだ、優男が混沌の使者の説明をし、わたしと紅葉、葛葉が理解出来ずにいた所だ。

確か頭の理解が追いついたわたしは、優男が語った内容について考えていた。


優男の信奉する神を含む四柱は、今までの行いから戦争に参加出来ない。代理人たる神は参加出来るが、公平を期するために参加は自粛しているとの事だ。

ただし異常事態が発生すれば裁定者として介入する事はある、と優男は付け加えた。


神々は最初、人間を唆していたそうだが、神々の思惑と人間の思惑が次第に違う方向を向き出した。

それに気付いた四柱は自身を崇め奉る信仰者に大いなる摂理、つまり知恵を与え、忠誠を誓う崇拝者には力を与え、異教徒は敵対しなければ放置、敵対するなら悍しい枷を与えた。

しかし知恵も力も悍しい枷も、誰に与えるかはまさに神のみぞ知る、であった。


気に入った人間のみ優遇するなど、実に人間より人間らしい神だとわたしは思った。

しかし紅葉と葛葉は違った。彼女たちは嫌悪感丸出しの顔をしていた。彼女たちにとって、神とは人智を超えた何か、そして人々を余さず救う存在という認識だ。

今のわたしなら一笑するだろう。何故なら神が人を余さず救うなど、幻想以外の何物でもないと知っているからだ。

話を戻そう。全てを説明し終えた優男は、今さらながら朝食の事に気付いた。


「失礼、少々話が長すぎたようですね」


全くもってその通りだとわたしは思った。

朝食の準備が出来たと言われてやってくれば、いきなり演説を聞かされる羽目になったのだから。早く何でも良いから食べたい、とわたしは腹を押さえながら思った。


優男が両手を叩くと同時に扉が開かれる。扉の向こうから少女たちが料理を運んできた。

あっという間にパン、フルーツジュース、コーンフレーク、卵料理にハムとチーズ、ヨーグルトが目の前に並べられる。

ひと目でヨーロッパ系の朝食と理解したわたしは、旨そうな匂いに逆らえずパンを口にする。

この時、パンとは柔らかいものという認識だったわたしは、初めて食べる黒パンの硬さと酸っぱさに目を回した。

結局、わたしは黒パンの硬さと酸味に負け半分も食べる事が出来なかった。

好き嫌いのないわたしでそうだったのだから、紅葉と葛葉は更に厳しかったのだろう。二人とも黒パンを一口食べたきり、それ以上手に取る事はなかった。


「パンはお気に召しませんでしたか。以前の方々は、それは大喜びで召し上がっていましたので、皆様方も問題無いと考えてしまいました」


そう言って優男は深く頭を下げた。わたしは慌てて優男に説明する。我々は硬い黒パンを食べ慣れておらず、もっぱらやわらかい白パンを食べている。

そして本来の主食は米だという事も、合わせて優男に伝えた。彼はわたしの説明を聞いて、顎に手を当てて逡巡した後、少女の一人に何かを伝えた。

それが何かは残念ながら場所的な問題で聞こえなかった。しかし話の内容から、米に関して少女に調べるよう伝えたのだろうと、わたしは漠然と思った。


「米という食べ物については極東の島々に住む者たちが、そのようなものを食べていると聞き及んでおります。しかし、我が国は極東の国と交易は行っておりません。申し訳ありませんが、パンに慣れていただく他ないと思います」


わたしたちを元の世界に帰せば、そのような悩みは必要なくなる、とこの時のわたしは優男に言う事が出来なかった。

ちょっとした非現実的な事に、わたしは好奇心で胸を躍らせていたからだ。もし過去に戻れるなら殴ってでも帰る対応を取れと、過去のわたしに言うだろう。

それが無駄な事だと分かっていても、僅かな望みにかけて必死に説得する。


「慌ただしい感じになって申し訳ありません。四人の混沌の使者を紹介させて頂きます。一葉様以外の方は、この顔合わせに参加する必要はございませんので、もしお休みしたい場合は申し出て下さい」


わたしは二人に休むように言った。今までの事で精神的に疲れたわたしの身体は、疲労を訴えていたのだ。

紅葉と葛葉は女の子だ。男のわたしよりもっと疲れを感じているだろう。

言葉では何を言っても疲れを感じていたのか、何か呟きながらも葛葉は従ってくれた。紅葉は最初から反論する気はないようだ。立ち上がった時、若干足がおぼつかない感じだった。

葛葉がそれに気付き、紅葉を肩で担いで部屋を出て行った。わたしを案内した少女が案内するようで、優男に一例をした後、二人の後を追った。


三人と入れ替わるように、四人とその後ろにメイドらしき人物が四人、計八人が部屋に入ってきた。

前にいる人間はわたしと同じ混沌の使者で、その後ろにいるメイドは混沌の使者をサポートする人間、と優男は説明した。


混沌の使者は左からイェーガー、パラケルスス、焔、Jという名だと紹介された。

四人の内、イェーガーは前回の五年戦争にも参加しているとの話を聞かされて、わたしは驚きを隠せなかった。

だがイェーガーが特殊なだけで、わたしを含む残り四人は今回初参加で、ルールの把握については全員たいして変わらなかった。


メイドの紹介がなかったので優男に聞くと、彼女たちの事は知らなくても問題ない、という返事が返ってきた。

どういう意味だ、と更に尋ねるとわたしには一人の専属メイドを宛がわれ、他の混沌の使者と話し合う時は専属メイドに命じるだけで良い。

よって専属メイドの事を覚える必要はなく、仮に混沌の使者と専属メイドでやり取りが発生した場合、それは専属メイドの不手際であると断言された。


「一葉様のメイドをご紹介します。ジャスティンを此処へ」


根本的に倫理観や道徳観が違う、とわたしはこの時になってようやく理解した。

その事を見透かされたのか、イェーガーが小馬鹿にしたような笑いを浮かべていた。少々不愉快になったわたしだが、どうせ暖簾に腕押しと思い、言いたい事をぐっとこらえた。

冷静になったわたしは、改めて他の混沌の使者を観察する。


イェーガーだが名前から男性とばかり思っていたが、意外にも女性だった。

前回も参加したというが、見た目は自分と同じ17歳か一つ上程度の顔つきをしていた。

何もかも見透かしているような表情は、見る者に底知れぬ暗澹たる恐怖を感じさせた。実際、わたしも最初イェーガーを見た時、恐怖感とは違う何かが背筋に悪寒として走り抜けた。


しかしイェーガーは細く引き締まった美しい肢体と髪を持っていた。その美貌にわたしは思わず息をのんだ。流れる髪は男の劣情を誘うかの如く奇しい香を放っているように感じられた。

だがその美しさを破壊するような無骨な籠手、そして良く分からない金属で出来たグリーブを装備していた。

動きやすさ重視のようで、鎧や兜、肩当てなどは装備しておらず、服装も動きやすさが感じられる服装だった。


「何かな、お坊ちゃん」


わたしがイェーガーを観察しているのに気付いたのだろう。いや、もしかしたら最初から気付いていたのかもしれない。

ともかく唇の端を片方だけ上げた彼女は、わたしの眼を見据えながら尋ねてきた。わたしには一葉という名前がある、と言い返したが、今思えばわたしは彼女たちにまともな自己紹介をしていなかった。

情けない事に、当時のわたしはその程度にも気付かないほど冷静さを失っていた。


「そうかい、そりゃ良かったな」


憤慨するわたしを軽くいなすと、イェーガーは私に背を向けて部屋を出て行こうとした。顔合わせは済んだと言わんばかりの態度に、扉が閉まる直前わたしは何か言おうとした。

しかしそれをある男が手で制した。Jという名の、わたしより大柄だが細身の男性だ。


「気持ちは分かるが、我々も暇ではない。余計な雑談は控えて頂きたいな」


Jの声は落ち着いてはいるものの、無言の重圧と同じ威圧感を感じた。わたしは喉まで出かかった言葉を飲み込み、大人しくイェーガーが部屋から出て行くのを見送った。


「おや、皆様で話し合って頂けるのですか?」


今まで沈黙を保っていた優男が口を挟んできた。イェーガーの態度に肩をすくめた彼は、わたしたちの方へ顔を向けてから言葉を続けた。


「申し訳ありませんが、その前に専属メイドの紹介をさせて頂きます。一葉様、こちらのメイドが今後五年間、貴方様を心身ともにサポートするメイドのジャスティンです。混沌の使者の命令には、どの様な内容でも従うように教育しております」


優男に紹介されたジャスティンというメイドが、わたしの方に一歩前へ出ると両手でスカートの裾をつまみ、軽くスカートを持ち上げておじぎをした。

後に知った事だが、この時ジャスティンがした挨拶の方法はカーテシーと呼ばれるおじぎの一種だそうだ。

思い返せばスカートを持ち上げた時、ジャスティンは片足を斜め後ろの内側に引き、もう片方の足の膝を軽く曲げ、背筋は伸ばしていた。

最初なら面食らったであろうが、以前の混沌の使者がヨーロッパ系の人間だった事から、ヨーロッパの伝統的な挨拶をしても不思議ではない、と今のわたしなら理解出来る。

しかしこの時のわたしは、美少女がすると何でも絵になる、と阿呆な事を考えていた。


「ご紹介に預かりましたジャスティンです。まだまだ未熟者ではございますが、混沌の使者様の為に全力を尽くしますので、どうぞよろしくお願い致します」


少しばかり鼻の下を伸ばしていたわたしだが、彼女の顔を見てある事に気付いた。

ジャスティンは右目に眼帯をしていた。いわゆるシンプルな黒眼帯だが、不思議と彼女に似合っているとわたしは思った。

長いピンク色の髪、活発そうな顔つき、身長はわたしより低いが元気そうな娘というのは、鈍いと言われたわたしでもひと目で分かった。


「それでは我々は失礼します。J様、一葉様にご説明、よろしくお願い致します」


本来は優男の役目だが、彼はJに押し付けてさっさと部屋から出て行った。残されたのはわたしとJ、パラケルスス、焔、ジャスティンを含む専属メイド四人だ。


「……私はパラケルスス、医者をやっている。怪我をしたら治療してやるよ。それじゃ、私は眠いのでこれで失礼」


白衣を着た三〇代の女性、パラケルススがやる気のなさそうな表情でそう語った後、わたしたちに背を向けてそのまま部屋から出て行った。

イェーガーと同じくパラケルススの専属メイドも、彼女に付き従って部屋を後にした。

パラケルススの態度に小さく息を吐いているJの様子を見たわたしは、彼女たちはいつもあの様な感じなのだろうと思う事にした。

いわゆる相手をするだけ無駄、好きにさせておいた方が結果的に楽、というタイプの人間だ。


「まぁ座れ」


言うやいなやJは適当な席に座った。それを見たわたしは彼の対面に座る。最初はわたしとJの顔を交互に見ていた焔は、最終的にJの隣に座った。

それぞれの専属メイドは左後方に控えた。立っているのは辛かろうと思って、わたしはジャスティンに座るよう言うと、彼女はびっくりした顔をしながらもわたしの言葉通り椅子に座った。


「変わった男だ」


不思議なものを見るような感じでJが呟いた。

対面に座ったという事でわたしはようやくJの風貌を観察する事が出来た。

とは言うものの、彼は紅いマントを羽織っているのと、そのマントで顔を隠すように口元まで引っ張り上げている為、表情が読みにくい事ぐらいしか分からなかった。

黒い髪は長かったがボサボサではなく、手入れが行き届いていた。この頃になると、わたしはこの世界は長髪がブームなのか、などと思った。

出会う人間は男女問わず、大体が長髪だからだ。焔は肩程度の長さだが、短髪というよりは長髪の部類に入ると思った。

ジャスティンなど膝近くまで髪を伸ばしており、それを見たわたしは毎日どうやって手入れしているのだろう、と馬鹿な事を考えた。


「お前も聞いているだろうが、この世界には四つの領土があり、それぞれ神と呼ばれる存在が支配している。元々は五つの領土だったがこの五年戦争を開始するにあたり、四神を含む全てを管理する神は、自らの領土を手放し永久に領土を持たない事を誓った」


世界を創造した始祖神の代理人たる最高神・ゼロの存在。

第四帝国を治める機械神・デウス・マキナ。

アヴァロンを治める妖精神・オーベロン。

日之出国を治める太陽神・天照大御神と、天照大御神から生まれた月神・月詠尊。

そしてわたしがいる深淵の王朝を治める吸血神・ヴァンパイア・ネクスト。


五年戦争で領土争いをするのは第四帝国、アヴァロン、日之出国、深淵の王朝の四カ国。

最高神・ゼロの存在は違反者がいないか常に監視、が大きな流れとJは語った。

国自体は四カ国以外にも存在するが、基本的に容赦なく潰されてしまうようだ。安穏と過ごしてきたわたしにとって、小国の淘汰は驚きに値するものだった。


「何を驚く必要がある。自分の身を守れぬ者が、強大な力を持つ者に支配されるのは自然の摂理だ」


幻妖にして名もない安全神話というものに漬かっていたわたしは、想像力や精神の柔軟さが愚かしくも欠如していた。

Jの言葉は否定しようのない慄然たる正論だったが、当時のわたしにはどうしても納得出来なかった。暗澹たる思いを抱きつつも、わたしはJに質問を投げた。


「お前が享受していた平和とは、先祖の血肉によって作られたものだ。お前がどう思おうと勝手だが、この真理は変わらん。そして平和は戦いに備えぬ者には決して訪れぬ」


Jの言葉は的を射ていた。現実を徹底して見据え得る事で、彼はその結論に達したのだろう。

わたしは彼の言葉に反論出来なかった。出来た事と言えば話題を変える事だけだった。

その内容は混沌の使者とは、一体どの様な事をすれば良いのか、だ。言ってしまえば当時のわたしは10代の、それも多少剣道を嗜む程度の餓鬼だ。

戦争で使われる技術など持ち合わせていない。そして素人が戦場では役立たずどころか、足を引っ張る存在だという事は、愚かな腰抜けのわたしでも理解していた。


「何も難しい事ではない。混沌の使者はそれぞれの神、我々で言えば吸血神・ヴァンパイア・ネクストから力を与えられる。それを使って領土戦争に参加すれば良い」


力、とわたしが呟くとJが小さく頷いてから石の塊を懐から取り出した。

彼はそれを素手で何度か叩いたり、引っ張ったり、捻ったりした。ただそれだけ、それだけなのにJの手にあった石は小型のナイフに形を変えていた。

自然に背く病的かつ冒涜的な、凶々しく混沌とした忌まわしい曖昧模糊の現象について、わたしは筋の通った説明を口にする事は出来なかった。

その力は忌まわしくもまさに慄然激烈なまでに形容しがたいものだった。

単なる石が道具を必要とせず、細かい加工を必要とせず、まるで幼児が玩具で遊ぶような扱いで小型ナイフに変貌したのだから。


「俺の能力は工房だ。脳でイメージした形のものを作れる。無論、単なる見た目だけではなくきちんと使える。ただし俺が正確に理解しているもの限定だが」


わたしは愕然とした。経験も理解も出来ないものを、理にかなっていないと閉め出そうとした。

だがすぐにわたしは思い出す。想像力に富む形而上的な議論をJとするためではない。そしてわたしがこの場にいる事自体、あらゆる物理法則がわたしの知っているものと違うという証拠だ。

それを理解すれば、異質な力は存在しないと馬鹿げた事は言えない。


「お前はまだ承認を済ませておらぬ。何の力が授かるかは知らぬが……何を授かっても動揺するなよ。今の所、俺が言えるのはこの程度だ」


Jはわたしが疲れているのを察したのか、そこで話を切り上げた。内心有難いとわたしは思った。

常識を覆す話を聞く事に疲れていたわたしは、Jと一言も喋らなかった焔に感謝の言葉を述べると、ジャスティンを連れて部屋を後にした。


わたしはジャスティンに部屋の案内を頼んだが、正直に言って疲労感に襲われる体を誰かに運んで欲しいと思った。

しかし当時のわたしは安っぽいプライドを優先し、疲労を訴える言葉を飲み込んだ。

途中、何度かジャスティンから心配の言葉を貰ったが、わたしは笑顔を浮かべて大丈夫だ、問題無いと返答した。

我ながら馬鹿な事をしたものだ、と自分で自分の行いに呆れた。


そろそろ倒れそうだなと思った頃に、わたしは用意された部屋に辿り着いた。足を引きずりながら入ると、中は単なる高校生には不相応過ぎる部屋だった。

天井は高いが清潔感がありホコリ一つ落ちていない。ベッドはキングサイズで更にホコリ防止の天蓋が付けられていた。

ジャスティンに尋ねると天蓋は取り外しが可能との事だ。おそらく男女どちらでも使えるように設計されているのだろう。結局、その時はどうやって天蓋を外すか聞きそびれてしまったが。


「こちらにあるものは全てご自由にお使い下さい。また、必要なものがございましたら、なんなりとお申し付け下さい」


疲れている所に無理をしたせいか、抗えないほどの強い眠気にわたしは襲われた。

ジャスティンに今すぐ寝る事、そして寝る事を紅葉と葛葉に伝える事を頼むと、わたしは吸い込まれるようにベッドの中に潜り込んだ。

ジャスティンへの返事を聞く事も億劫になったわたしは、忍び寄る眠気に抗わず素直に飲み込まれる事にした。


今日は体調が良いが、無理をせずここで一旦、筆を置こう。

問題ない、まだわたしの身体は保つ。故にしばし休憩の後、記録の続きを書くとしよう。

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