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保健の先生 星加
体育教師三人はどうなったのだろう。悲鳴が聞こえただけでほかに何も情報がない。こんなパニックになっている中で、冷静な教師は私を含め四、五人しかいないようだ。そのため生徒をまとめることができていない。大人なのに何とも情けない状況だ。
そんな教師陣を頼りに生徒が駆け寄ってきた。パニックのあまり会話がうまくできていないものの生徒が二人刺されたことが分かった。傷はそんなに深くなく、血を止めるためハンカチで結んであった。
「このくらいなら大事にはならないよ。でも万が一があるからね。消毒しておいた方がいいかもしれない。よし、取りに行くとしようか。」
けが人が増えるかもしれないしね。目的地は保健室。体育館からそんなに遠くない。刺された二人を連れてきた男子達もついていくといってきかない。
「仕方がない。では先生方、私は行ってきますよ。」