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安全地帯はどこにもない
普段から持ち歩いているサバイバルナイフでたまたま目についた一人を刺す。周りから悲鳴が聞こえる。次に近くで悲鳴を上げたやつを刺す。
「何やってんだ、テメェ。」
がたいのいいやつに手首を抑えられ床にそのまま投げ叩きつけられる。くそっ。めちゃくちゃ痛いじゃねーか。
「馬鹿が。決まってるだろ。俺はアンサーじゃない。やつが言ってただろう。殺しても可って。名指しじゃ時間がかかりすぎるだろ。俺は一刻も早く家に帰って買ったばかりのゲームがしたい。こんな頭の使うゲームじゃないやつだ。だから手当り次第殺していった方が簡単だろうが。」
まだ一回しか、しかもたったの三時間しかプレイしてないんだぞ。俺がどれほど楽しみにしてたと思っているんだ。怪人アンサーだかしらんが無関係な俺まで巻き込むってどういうことだ。
しかし、このままではプレイどころではない。目の前のがたいの良い彼が、今にも殴り殺そうとする勢いだ。こういう時は逃げるが勝ち。体は頑丈だし体力にも自信がある。文系なめんな体育系。というわけで、バーイ。