3:お誘い
次の日の朝、雄三から美帆にメールが送られた。
《昨日は楽しかったね〓また今度遊びたいと思うんだけど、どう?》
雄三さんって…あぁ、あのノリが良い元男バスの人…だよね?曖昧な記憶の中を探し、見つけた名前。
とりあえず、
《楽しかったですね。またいつか遊びましょう☆》
と、当たり障りのない返事を打った。
そのメールを見た雄三は、脈薄かと少しがっかりした。
―確かに昨日もあんま話弾まなかったんだよな…。
だが、時折見せる哀しげな瞳と無器用な笑顔が雄三の興味を惹いた。
なのでめげずに、
《じゃぁいつ空いてる?美帆に合わせるから言って!》
と送る。
わぁ…どうしよう。
確かいい人だったと思うけど、私は……。
《私は暇してますけど、菜茄とかはどうでしょぅね?聞いてみます☆》
と、二人きりのつもりはないことをアピールしてみた。
《菜茄か。恭迅がえらく気に入ってたな。(笑)俺も聞いてみんね。》
《莎梨南はいなくて良いんですか?》
美帆は莎梨南を忘れていたので、慌てて聞く。すると、
《莎梨南はいなくても良いよ…て、失礼だけど。
(笑)なんか男慣れしてそうで苦手。(笑)美帆みたいに純粋な子が良いからさ。》
雄三はさりげなく美帆への好意を伝えたが、美帆はなんとも思わず、ただ莎梨南がいなくて良いことが嬉しかった。
そして美帆は菜茄に、
《菜茄☆雄三さんが、菜茄、雄三さん、恭迅さん、私の四人で遊ぼうだって(*^-^*)菜茄は予定どんな感じ?》
と送ると即返事が。
《やったぁ♪♪菜茄、恭迅良いと思って電話とかしてるんだぁヽ(^ヮ^*)暇だからいつでもォヶー☆》
美帆はそれを読み、
《菜茄もいつでも良いそうです。》
と雄三に返事をする。
《恭迅も平気らしいから映画でも行こうか。カラオケで美帆の美声も聴きたいな。》
と、雄三も返事を出す。
さっき美帆を純粋だと褒めたのが通じてないのは残念だったのだが。
《映画良いですね。
カラオケもぜひ行きましょう。日程はそっちで決めちゃってください。では。》
このそっけないメールで、美帆の気が自分に無いことがわかった雄三だが、まだ諦めてはいなかった。
一方、乗り気で無かった美帆も四人なら楽しいかもと思い直した。元々カラオケは大好きなわけだし。最後に、
《日程は決めてもらうコトにしたよぉ(o>∪<o)映画とカラオケかなって感じ☆彡菜茄と恭迅さん応援するからねぇ↑》
と菜茄にメールを送り、勉強を始めた。
初めて、友達以外の方に感想を頂きました。とは言え、栗山の稚拙な文章の良いところを頑張って探しててくださった感じで…恐縮ですっ(>人<)ありがとうございました。感想たくさんお待ちしてます。