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15話 アリス?

 アリスと合流の後。あのセリフが気になり、同じセリフを言っていた近所に住む幼馴染のナナの家に向かった。


 ナナの家のインターホンを鳴らすが、反応がない。


 はぁ……アイツが出るわけ無いか。スマホでメッセージを送った。



『家に遊びに来たけど?』


『え! 久しぶり!』


『勝手に入るぞー』


『どうぞっ!』

 


 カシャ!と鍵の開く音がした。スマホで操作して解錠を出来る様にしてるみたい。ラクで良いけど不安じゃないのかな? と毎回来る度に思ってしまう。

 うわぁ〜久しぶりの、ナナの家の匂いで懐かしいなぁ。小さい頃からの付き合いだとは言え、勝手に家に入り込んで、勝手にナナの部屋に向かうって大丈夫なのか?

 そんな事を思いつつ、部屋の前でドアをノックをしてドアを開けるとナナが満面の笑みで迎え入れてくれた。



「元気にしてたか?」


「うん。見ての通り元気だよっ!」


「最近は、なにしてたんだ?」


「う〜ん……ゲームかな! 最近はね、配信もしてるんだ!」



 相変わらずって感じか。ゲームの話しを始めると嬉しそうに話しを始め、さらにアリスな感じがするな……直に聞いても良いけど。普通に聞くんじゃ面白くないな……ビックリさせたいかな。


 アリスがゲーミングチェアに座っていて、機嫌が良さそうに笑顔で、配信セットの前で自慢げに両手を広げた。


「なーアリス、やっと合流が出来たな!」


「うん。やっと合流できたね! ダンジョン大変だったん……だから……って、え!? ミスティー?」



 アリスが、驚いた顔をして立ち上がり、ベッドに座る俺の隣にパチパチと瞬きをしながら座ってきた。



「ナナは、ゲームの中でもナナだなぁ」


「そうかなぁ? でも……たしかに! ミスティーは、ワタルぽいかも……?」




 ナナが思い出し笑いをして、俺を見て笑っていた。



「なぁ。それってどういう意味だよー? 絶対、魔法で……吹っ飛ばされた所を思い出しただろ!?」


「え!?……そ、ソンナコトナイヨ……」



 ナナが笑いを堪えている感じで答え、俺が今まで何をしていたのかを話した。



「で。ナナは、ダンジョンでどうだったんだ? 無事に出てこられてスゴイよなぁ」


「ふふんっ! まぁね!」



 ナナが部屋にあった玩具の剣を持ち、構えて振り回しだした。ほんと昔と変わってないなぁ。



「ちょっと聞いて、聞いて! 急に出てきた魔物にも〜、こうっ! えいっ、えいっ……って!」


 

 ジェスチャーというか身振り手振りで再現をしてくれていて、ゲームとは違うらしく、足を絡ませて転びそうになってベッドに座ろうと近づいて来るナナの体をを支えた。



「わ、わわぁっ! きゃぁぁっ!」


「ナナっ!!」

 

 

 サッとナナの腰に腕を回して、抱き止め支えて転倒は防げることが出来た。近距離のナナの顔が近くにありドキドキと緊張をして恥ずかしさも込み上げてきた。


 

 ナナの胸元に自分の顔があり温かさと……柔らかさを感じお互いの心臓がバクバクと鼓動が早くなっている。それに甘くて良い香りがする


 ナナの腰に手を回した手に力を入れ、ベッドに座り直した。

  

 お互いに頬を赤くさせ、恥ずかしさで目を逸らし合っていた。だがナナが、ズレ落ちない様にと密着をしてくる。俺の方もナナがズレ落ちないように、抱き寄せて体を密着させた。


 咄嗟に支えたとはいえ……この状態って……? ナナも嫌がったり拒絶をしないんだな。



「あ、ありがと……」


「あ、うん……」



 お礼を言うナナが、俺を見下ろしてる表情がとても……魅力的に見え。何故か潤んだ目をしていて可愛く見えた。

 そんな事を思っていると、ナナからも俺の腰に手を当ててきて、そのまま抱きしめられるとバランスを崩した。

 俺はベッドに倒れ込み、ナナも一緒に抱きついたまま俺に覆いかぶさるような状態なった。ナナが頬を赤くしたまま顔を近づけて来ると、おでこをピタッと着けた。


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