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   7 王都にて

その後王都への道は下級の魔物には出会ったが、天空の翼のメンバーがサクッと簡単に片づけた以外は何事もなく王都に到着した、遠くから見える王都の大きさに驚いたが

「流石王都ですね、何かもが大きく見える」

「初めてだとそう感じるよな、まず王都に入るこの門が大きくて立派に見えるよな、そして正面に見える王宮の立派さに驚く、そして商店と人の多さに驚く」

「そうですその通り、凄いです」

俺は完全なお上りさんになっていた

「護衛は嫌だと言っていたが、こうしていろんな場所に行けるんだぞ結構良い仕事と思わないか」

「ええ、見方が変わりました、俺は世間知らずだったとつくづく思います」

「ははははっ、それは良かった、何事も経験だいろいろ経験してみる事だ、王都にいるうちは十分楽しもうぜ」

ケリーさんもご機嫌な様子だ、賑やかな街を通り過ぎるとて王都の中心部の貴族街は、更に入るのに門があり出入りが厳しっそうだった、人通りもほとんどなくにロンバート伯爵の王都の屋敷へ着くまで、立派な屋敷ばかりが続いていた

「屋敷に泊まれば良いのだが出入りが面倒ですか」

「ええ、貴族街は出る時はいる時調べられて面倒なので、街でのんびりしたいと思います」

「そう言う事なら仕方ないわね、宿泊費はこちらで出しますから決まったら言ってくださいね」

「ありがとうございます、では五日後にまたきます」

「ええ、お願いしますね」

「かしこまりました」

貴族街を出て街に戻り宿を取るという

「俺達の定宿なんだが、王都に来た時は其処に泊まるがアローさんもそれで良いか」

「ええ、お仲間に入れてください」

という事で泊まる事になったのは通りを一本入った、宿が連なる一角にある王都でも中クラスの宿だった

「安い宿でも良いのだがこのくらいの宿に泊まらないと不用心でね、安心して寝る事が出来ないんだ」

「そうなんですか」

「絶対安全は無いけどね、まあ安心して泊まれる今まで問題は無かったからね」

王都では外出せず宿で夕食を済ませ、風呂に入ると寝てしまったが、深夜、異様な気配で目が覚めた、宿の外から強い殺気を感じた様な気がしたので、気になって外に出ると宿を覆う様な大きな魔方陣が展開されていた

、急いで魔方陣の核の位置を探し光魔法で消滅させた、宿ごと炎上させるつもりだったようだ

「危なかった、誰がこんな事を」

気配を消して夜目を発動暗くても見えるようにして回りの気配を探ると、密かに詠唱する声が聞こえて来た、声の方向を見ると通りの向こうの建物の屋根のに人影が見えた、陰の後ろに転移して良く見ると見覚えのある男だった

「エルカル・シモンヌ」

拘束魔法で拘束し抱えると地上に転移した

「またも貴様か、くそっ」

「狙いは俺達という事か」

「私の人生を滅茶苦茶にしたお前らは許せない」

「自分の行いでそうなったくせに、逆恨みも甚だしいな」

「煩い、平民が貴族に逆らう事がいけないのだ、私は悪くない」

「良く此処が分かったな」

「あの女達に私の魔法紋をつけておいたのだ、何処に居ようと分かる」

「なるほど、そう言う事が出来るんだ、知らなかった」

それは気が付かなかった、魔法紋とは俺には見えないのか、朝になったら確認しなくては、しかし、こいつをどうしよう、このままだと俺の力を知られる事になるが、こいつは手配されているから、衛兵の詰め所に放り込んでおけば国が始末してくれるはず、今更裏付け調査等はしなくて死罪だろう

「じゃあ、衛兵の詰め所まで送ってやるよ」

「待て、金をやるから見逃してくれないか」

「殺そうとした相手にそれを言うか、どういう神経をしている、やはり狂っているな、資材が決まっているからこれでお別れだな」

当て身をくれて気絶させ門の所にある衛兵の詰め所に放り込んで、しばらく様子を見ていると仲が騒がしくなった

「手配されている魔法使いだ、だれが」

そんな言葉が聞こえて来たので俺は宿に戻った

「翌朝、宿の食堂で食べていると外から入ってきた冒険者三人が

「魔法師団の副団長とか言ったか、威張り散らした嫌な奴だったが悪さして捕まる前に行方を晦ましていたが、今朝捕まったそうだぜ」

そんな話を聞いて

「サリー達を殺そうとした奴だよな」

「そうね、良かった、私達を恨んでいるはずだから」

「逆恨みだがな」

ケリーさんがそう言った、隣で話は続いていた、俺はメイさんとサリーさんをそれとなく観察していた

「なんでも、問答無用で即打ち首らしいぞ」

「また逃げられないようにだな」

「そうらしい、馬鹿な奴だ、今日にも処分されるらしい」

良く見るとメイさんとサリーさんの襟足に、小さな小さな魔方陣が光っていた、凝視しなければわからないほど小さい、俺はこれほど女性に目を凝らし見た事は無いから気が付かない筈だ、何気ないふりをして見ながら

「どうやって消そう、光だと痛みを感じそうだし」

そう考えながら見ていると小さな魔方陣がふっと消えてしまった、二人の項には何もなくなってしまった、エルカル元魔法師団副団長が死んだという事だ、施術者が死ねばかけた魔法は効力を失う、冥福を祈ってはやらない

これでひとつ事件は解決した、ケリーさん達は何も知らないが終わり良ければ総て良しだ


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