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世界は占いに支配されている  作者: 米 春幸
第七章 青い世界編
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今頃二人はどこで何をしているのかしらね

 ビア、エルク、ミアの三人は国境付近をいまだにうろうろしていた。


「もうあれから数日経つけど、二人はどうしたのかしらね。

国境検問所の付近を探し回って情報を集めたのに……。収穫は無し。仮面の人物の居場所もわからないし……」


「組織の者が情報屋に圧力をかけて、口止めをしているんだろう。

神官なら絶対に情報は出回るはずだ。それが何故か二人の情報だけ全くない」


「やっぱり……。今日もダメです。能力を使っているんですが見えないんです……。

こんなこと今までなかったのに、どうして?」


「やはりあの時の大爆発のせいなのかもしれないな。今までの情報と擦り合わせると」


「エルク様、それはどういうことですか……?」


「クロア君が出した黒い炎とシロンさんの出した白い炎が、

合わさって大爆発を起こしたじゃないか?」


「ええ、そうね」


「それでも時計塔の周囲にいた者には、

人体への被害は全く無かったらしいじゃないか」


「どうやらそうみたいですね……」


「ならば、何故あんな大爆発を引き起こす必要があった?」


「それは……」


「あの時あの場所で、しかも私たちが集まっている時に……。

賢い君ならもう、わかるだろう?」


「まさか……。あの炎が、私たちの能力を奪った……?」


「まあそんなところだろう。でもそう簡単に能力は奪えるものじゃない。

推測だが、一時的に能力を封印したと捉えるべきだろうか?」


「そんなの……。ひどいです」


「あの時、仮面の人物が言っていた言葉を覚えているかい?」


「確か、ショーは楽しいとか言っていた気がします……」


「楽しいショーがあの爆発だけで終わると思うか?

あれは大爆発をショーに見せかけたいがために、言ったんじゃないかと」


「つまり私たちを混乱させるために言ったと?

……でもちょっと待って、黒い炎の能力って確か」


 ビアは黒の書で見た黒い炎の能力の事を思い出して、二人に伝えた。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 黒☆黒い炎

 黒い炎が自身の体から溢れ出す。炎はあらゆる物を黒く燃やす。

 力が大きいほど威力は強くなる。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「あらゆるものを燃やすって、つまり能力も燃やすという事かしら?

じゃあ私の能力が使えなくなったのも……」


「私のもです……。あの能力は黒の能力だったんですね……?」


「一度、こんなことが起きたと言っていたね?

おそらくその時だろう。時間経過により段々と黒い炎の影響を受けて、能力が使えなくなった。

そう考えるのが妥当だろう」


「それでは、最初から能力を使用できなくすることが目的で?」


「それはわからないが……。冷静に考えてみると……」


「どういうことか、わかりやすくお願いします……。エルク様」


「少なくとも私たちは組織にとって、邪魔な存在だった。なにより協会に属しているからね。

でもクロアという、磨けば光る駒を見つけたんだ。そして黒い炎の能力が使えることが分かった。

何らかの手段を用いて、クロアの能力の秘密を知ったんだ。

それでまずは私たちに黒い炎を強制的に使わせ、様子を見ることにしたんじゃないかな?」


「そんなに邪魔だったのかしら、私たちが」


「いや、本気ではなかったのだろう。仮にも君は妹だしね。

黒い炎で能力が本当に使えなくなるか試したのさ。向こうの未来予知で見たことが本当に起きるか。

そして本番でこの能力が使えるのかどうかを。

それほどまでに、ベア……、いや仮面の人物は協会に恨みがあるんだろうな」



「じゃあ、このままずっとあの二人はどこにいるかわからないの?」


「確かにおてあげだよ。私たちには能力は無いし、情報もない。

この国境検問所の付近に、人を探す事のできる占い師もいるかどうか……。

そして今どこを中心に組織が活動しているかもわからない。

いや、どこでも活動自体はしているんだろうが」


「そうだとすれば……。今頼れるものはなんですか……?」


「こんな時役に立つのは、同じ占い師の仲間しかいないわね」


「仲間、良い言葉です……」


「……国境検問所を東に行くと蛇国がある。

そこに私の古くからの友人がいるんだ。彼女なら何か知っているかもしれないな」


「蛇の国……。あまり乗り気はしないわね」


「でももしかしたら、二人のどちらかは蛇国にいるかもしれません……。

あの国はとても広くて、姿を隠すにはちょうど良い場所ですから……」


「ここで時間を浪費するよりも数倍いい案だろう?

それとも明国に行ってみるか?

すぐに大神官の元に攻勢に出るとも思えないが……」


「そうですね……。私はエルク様に一生ついていきます……」

 ミアは目をキラキラさせて言った。


「はぁ……どちらもあんまり気が乗らないわね。

今頃クロアとシロンはどこで何をしているのかしらね……。

おね……仮面の人物も一体どういうつもりなのかしら……」

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