コインロッカー・ベイビーズ
コインロッカー・ベイビーズ
たき ひでなが
プロローグ
今年の夏も、例年になく暑くなりましたね。そんな中、あなた方は、私に何か怖い話はないかとお望みなのですね。
それではご要望にお応えして、これから私の身の上に起こった奇妙な出来事についてお話しましょう。あなた方は、科学文化が発達している現在、このような話をしても、馬鹿馬鹿しいと一笑に付されるかもしれません。
でもまあ、私は、あなた方がこの話を信じようと信じまいと、どうでもいいことだと思っているのです。実際今から話すことを、私は経験し味わっているので、この話が事実だと分かっているのですから‥‥。ただ、この話を聞いたあなた方が少しでも不思議だと思ってくれれば、今までずっと持ち続けてきた自分の割り切れない気分が、少しでも晴れてくれればと願っているだけなのですから‥‥。
一
もう、五十年近くまえの話になります。今のJRが、まだ国鉄と呼ばれている頃のことです。
当時、私は鉄道公安課に勤めておりました。その頃は、コインロッカーの管理も私どもの仕事の一部だったのです。
公安課で、コインロッカーの管理などと話すと、少しおかしいと思われるかもしれませんが、その頃は、コインロッカーの中に嬰児を捨てる事件が多く、私は、特にその方面の処理を受け持たされていたのです。
その頃、変な匂いのする三日以上過ぎたコインロッカーを開かなければならない時には、少し勇気が必要だったものです。
実際、私は運の悪いことに、二度ほど出くわしたことがあります。
そのようなコインロッカーに合い鍵を差し込んで、中を開けると、卵の腐ったような饐えた臭気が辺り一面に漂うのです。
こうなると、今日一日の悪運を呪わずにはいられません。といって、放っておくこともできませんから、すぐに所轄の警察に連絡するとともに、鑑識を行ってもらうことになります。
鑑識の間、ずっと立ち会いをしなければいけないのですが、ゴム手袋を填めて取り出すのを手伝った時など、その感触がなんとも嫌なもので、丁度、厚重ねの塗れた新聞紙を指で押したような感じといいますか、生物特有の弾力がなく、指の下で、肉と皮が剥がれてずり落ちていくような感覚なのです。
その上、中身を検証しなければならない時は、赤茶色の血糊や腐りかけた頭部、露出した小さな霞がかっている眼球等見なければならず、一週間は、食事が喉を通らなくなってしまいます。
このことが、親達の身勝手な行為から引き起こされた事だと思うと、腹立つのはひとしおです。
今回のこの奇妙な話も、そんな時に起こったものでした。
二
ある日の事、一人の主婦が、突然私たちのところへ駆け込んできたのです。今から思えば、それが、この事件の始まりでした。
その主婦の年齢は、四十歳を少し過ぎた位、小太りで体つきも良く、旅行帰りらしく土産物を入れる紙袋を右手に握っていました。ただ、よほど驚くようなことがあったらしく、異様に顔が蒼ざめていて、腕が小刻みに震えていました。
主婦は、私たちを見ると、その震える腕で持っていた紙袋を、恐る恐る前に突き出し、あえぐように、
「これ‥‥、これを見て‥‥」
と言ったのです。
私たちは、その様子から見て、よほどの驚く物が入っているのだろうと推測し、すぐその中を覗き込んだのです。
ところが、中にあったのは、観光用の包装紙に包まれた土産物が、三、四箱詰め込まれていただけです。試しに、二三個取り出して見ましたが、特に変わったことはありません。「奥さん。土産物があるだけなんですが、何をそんなに驚いているんですか」
同僚の一人が、そう言うと、怖がって目を背けていた奥さんが、
「ええっ」
と言うやいなや、私たちを押しのけて、さっきの紙袋を急いで覗き込むと、
「おかしいわ。おかしいわ」
と慌てはじめたのです。
「奥さん。困りますね。人をからかってちゃあ。こちらも忙しいんですから、あまり人騒がせなことをしてもらいたくないんですよ」
「本当に、おかしいわ」
その主婦の顔つきには、偽りはみられませんでした。
私は、
「何があったのですか。随分震えていらっしゃっていましたが‥‥」
と尋ねてみました。
「もうしわけありません。わたし、どうかしていたのかしら‥‥。わたし、三日前まで伊豆の方に旅行に行ってましたの。主人の仕事が一段落して、一週間の休暇がとれたものですから、久しぶりに骨休みに、温泉旅行にでも行こうということなりまして‥‥。わたしたち子どもがいないものですから、主人が気をつかってくれたのだと思いますわ。
で、一昨日、伊豆の方から乗り換えのために、東京に戻って来たのですけれど、せっかく東京を通るものですから、もう二泊して、東京見物をして帰ろうということになったんです。
で、私たち、それまでの間に、近所隣にお土産物を配るため、たくさん買い物をしてしまっていたでしょう。ほら、荷物って嵩張るじゃないですか。それで土産物の荷物は、コインロッカーに預けて、手荷物だけもって、ホテルに宿泊したんです。
そしたら昨日、職場から主人に電話がありまして、昨日の内に会社に戻ってきてくれっていうんですよ。それで、主人は、昨日の夕方の内に間に合う電車で戻ったんです。わたしの方はというと、たくさん荷物があったので、昨日はわたし一人で泊まったんです。で、今日荷物をとって帰ろうと、コインロッカーを開けにきたんですけど‥‥」
そこで、一端言葉が途切れ、唾をゴクリと飲む音が聞こえてきた。
「わたし、いつもと同じように、コインロッカーをあけたんですよ。なんだか、変な匂いがするなー、と思ったんですけど、とにかく紙袋を引き出したんです。
そしたら、なんか入れたときよりも重いんですよね。それで、すぐ中を覗いてみたら‥‥。その‥‥、言うのも怖いんですけど‥‥、血まみれの小さな赤ちゃんが、二、三体入っていたんです。ピクリとも動いた様子が見られなかったので、みんな死んでいたように見えました。
でも一つだけ、普通の赤ちゃんと違っていたことがあるんです。たいてい、生まれたての赤ちゃんって、眼がふさがっているいるものでしょう。それなのに、その赤ちゃんたちは違うんです。眼が開いていまして、しかも、白く濁った緑色をしているんですの。
わたし、もう驚いちゃって‥‥。その場で大声をあげたかったんですけど、声が詰まっちゃって‥‥。あわてて、この袋を持って駆け込んで来たんです。でも、おかしいわね。今見ると、本当に普通のお土産物ですものね。気のせいだったのかしら‥‥」
私は、どうフォローしていいか、わからないでいました。それほど主婦の話は真実味を帯びていて、冗談で話しているわけではないと思ったからです。すると、
「奥さん。気の迷いじゃないですか。気の迷い!きっと、遊び過ぎて、幻でも見たんじゃないですか。旦那さんとの、夜のお手合わせが過ぎたのかもしれませんよ」
と同僚が、笑い飛ばしながら言ったのです。
「な、なんですって‥‥。失礼な‥‥。もう、結構です!」
辱めを受けた怒りで、顔が赤く染まったその主婦は、同僚が持っていた紙袋をひったくるように取り戻すと、強い足取りで部屋から出て行ってしまいました。
その様子を笑いながら見送っていた同僚に、私は、「すこし言葉が過ぎる」と注意したのですが、
「なあに、図星をさされたので、怒って帰ったのさ。だいたい、現代社会において、怪談話なんて、流行らないぜ。だれが信じるっていうんだい。今時の子どもだって、あんな馬鹿げた話を信じるものか。あれば、遊び疲れの幻影だよ。ゲ・ン・エ・イ。畜生、まったく人騒がせな女だったぜ」
と同僚は取り合おうとはしませんでした。 結局、その場は幻影ということで、処理をしたのですが、私には、なにか割り切れない思いが残ったのです。
三
実際、同じような事件は、その日を境に、次々と起こり始めたのです。
次の事件が起こったのは、その日から三日後の、駅の構内ででした。
その時、見回り中だった私は、絹を引き裂いたような、小さいけれど鋭い声を聞いたのです。驚いた私は、すぐ声の方に向かって駆け出すと、そこは、コインロッカーが設置してあるところで、すでに、小さな人溜まりができていました。半円になって覗き込んでいたのです。
「どうしたのですか」
と、言いながら、人をかき分け中心部に入ってみますと、三十歳位の主婦が倒れていて、それを旦那さんらしき男の人が、肩を抱えています。傍には、紙袋から投げ出された、お土産品が散らばっていました。
「公安員のものです。奥さんは、どうかなされたのですか」
と私が訊くと、男の人から
「妻が、土産物袋の中を見たら、急に叫びだしまして、失神したのです」
と返事が返ってきました。
「いま、担架を持ってくるように指示し、すぐに、救急車を呼びます」
私は、無線で同僚に連絡し、担架を持ってくるとともに、救急車を呼ぶよう連絡していると、女の方が、大きく息を吸ったような素振りがあり、意識が戻ったように見えました。
「あ、あああっ‥‥」
と、その女の人は。言葉にならない声を上げると、主人と思われ男の人にむしゃぶりついたのです。
「おい、どうしたんだ」
「赤ちゃんが‥‥。赤ちゃんが、紙袋の中に‥‥」
と、紙袋のほうを指で指し示したのです。ですが、目の前には、土産物が散らばっているだけで、その様子を見た女の人は、何か憑きものがおちたように、きょとんとその場に坐りこんだのです。
私は、そのご夫妻を立ち上がらせると、事務所に連れて行って、話を訊くことにしました。
「本当なんです。お土産袋に。赤ちゃんが詰まっていて‥‥。しかも緑色の眼をした‥‥。もう、どうして良いかわからなくなって‥‥」
と奥さんが、落ち着きなく話し出したのです。思い起こすだけでも怖いのでしょう。その間、始終手が震えていました。
「でも、奥さん。今ここに来るとき簡単に拾い集めてきたのですが、どこかからみても、包装してあるお土産物ですよ」
「わかってます。私も今ここで見てますから‥‥。でも本当に私、見たんです。気味が悪くて、もう、こんなお土産持って帰れないわ」
というように、同様な事件が次から次へと舞い込んできたのです。
その有様を統計してみると、一致したか所がいくつか出で来ました。まず、
第一に 旅行中で、一時的にコインロッカーに預けたお土産の紙袋の中身が、たくさんの血だらけで、緑色の目をした赤ん坊に変わっていたこと。
第二に、これらの赤ん坊の出現は一時的な現象で、近くの駅員に見てもらおうとすると赤ん坊の姿は消え、もとのお土産物に変わっていること。
第三に、この現象が起こるロッカーは、いずれも右隅にある一ケース【二百二十二番~二百三十九番】に限られていたこと
第四に、この現象がおこるのは、いずれも三日間置きっ放しにされたものであること
第五に、この現象は、いずれも包装されているもので起こっていること
第六に、それはすべて女性の持ち物で起こっていること
等でした。
このことから、女性に対する嫌がらせかいたずらであることも頭におき、そのロッカーを入念に調査したり、見張りを立てていたずらの現場を見つけようとしたりしたのですが、何の収穫もあげられなかったのです。
四
さすがに同様の事件が十件近く起こると薄気味が悪く、ロッカの使用について、上司の課長に相談したのです。
すると課長は、それなら一応厄除けをしていた方がいいのかもしれないと、まあ気分転換も兼ねて、近くの神社の神主さんに頼んで、お祓いをしてもらうことにしたのです。
その日、一日中そのロッカーを使用禁止にして、終電の電車が通り過ぎ、一日の業務が終わると、近くの神社の神主さんを呼んできて、お祓いをしてもらうことにしました。
時刻は、翌日の午前二時になっていました。
神主さんは、お祓い道具を詰めたボストンバッグを抱えてやってくると、ロッカーの前に立ち、そのロッカーの前に、祈祷する台と鳥居を立てて、しめ縄をはり、榊を飾りつけて、神棚を作りました。
その後、課長に米やコップ酒を持って来させると、祈祷する台の上に置かせたのです。その間に、神主さんは祈祷する衣装に着替えていました。やがて、白装束に身を包んだ神主さんは、あのロッカーの前に立つと、白い紙がついたお祓い棒【大幣】を取り出すと、禊祓詞を述べ始めたのです。
「高天の原に神留ります 神魯岐 神魯美の命以ちて
皇御祖神伊邪那岐命
筑紫の 日向の 橘の 小門の 阿波岐原に
禊祓い給う時に 生れませる祓戸の 大神達
諸々の禍事罪穢を祓い給い 清め給えと‥‥」
『はらいたまい、きよめたまえと』と言って、神主さんが、大幣で大きく振った時でした。風もないのに急にロウソクが消え、突然停電したのです。さらには、その闇の中から、絹を裂くような悲痛な叫び声があがったのです。
私は、その声におびえつつ、ポケットにあった百円ライターで、辺りを照らしました。するとそこには、何か恐ろしい物でも見たのか、白い目をむき出しにして死んでいた神主さんの姿があったのです。
数日後、神主さんの死因は、心臓麻痺であったことが、知らされました。とはいえ、祈祷するまでは至って健康そうにしていた神主さんが、なぜ急に心臓麻痺を起こしたのかというのは、謎のまま残ったのです。
五
コインロッカーの方は、その後封鎖したままとなりました。とはいえ、そのまま放置しておくこともできないので、上役の会議にかけられ、近いうちに廃棄業者に持って行って貰うことになったのです。
そのことを聞いた私は、ようやくこの変な事件から離れることができると思い、ほっとした気分になったのを覚えています。というのも、その日の夜、私は家に帰ると、安心感から久しぶりにぐっすりと寝入ることができたからです。
ですが、その時、私は奇妙な夢を見たのです。
夢の中で、私は緑色の目をした胎児に囲まれていました。胎児たちは、言葉も分からないくせに、ガヤガヤと自分勝手に話をしているようでした。
目の前を見ると、そこに一際大きな胎児が座っていて、私を黙ったまま見ています。どうやら私は、裁判をされていてその被告人になっているようでした。
やがて胎児達の勝手なおしゃべりが止むと、目の前の胎児が私に向かい、三本の指が立った左手を目の前に突き出したのです。
そこで、急に目が覚めたのです。すると目の前には、あのロッカーが立っているではありませんか。
私は、家で寝ていたはずなのに、いつの間にか、ロッカーの前に立っていたのです。
私は、すぐさま自分の職場に行くと、自分がどうしていたのか同僚に訊ねました。訊ねられた同僚は、私が職場に出勤しているころからボーッとして様子がおかしかったようだったが、特に迷惑をかけることもなく、仕事を進めていたようだったし、今も見回りに出かけたと思っていたので、特に声も掛けなかったと話してくれたのです。
「どうかしたのか?」
と同僚に逆に訊ねられ、私は、昨日の夜からさっきまで、自分が寝ていたことしか覚えていないことを話したのです。更に、自分が見た夢についても話すと、同僚は一応上司にも聞いてもらっていた方がよいのではと言われ、上司の前でも同じことを話したのでした。
冷静に考えると、馬鹿馬鹿しい話なのですが、その時は同僚も上司も、このコインロッカーの件で神主さんが亡くなっていることもあり、笑い事にすることなく聞いてくれたのです。それどころか、話題は、胎児に突き出された三本の指のことになり、このことについて、いろいろな考えが出されたのでした。
同僚は、同じ事が、これから先も同様な事件が三回起こるということかもしれないと言うし、またある同僚は、この事件に関わった人物が、これから三人が亡くなるという意味かもしれない等と話が出たのでした。
そんな話の中、上司は、もしかしたら三日後ということかもしれないというのです。というのも、今朝、あのロッカーは、五日後に引き取りに来て貰うことに決まったというのでした。だから、廃棄される前に我々に、何か提示したいのではないかと言うのです。
私たちはその考えを受けて、三日後あのロッカーを開けてみようではないかと話が決まったのです。
六
そして三日後の二十三時、私達は、何が起こるのか分からないことに対してのなんだか分からない期待とおののきを心に秘めながら、ロッカーの前に立っていました。
まず、この話の言い出しっぺの私が、最初にコインロッカーの扉を開ける役目を仰せつかっていました。
私は一番右側の最上段にある二百二十二番の鍵を合い鍵BOXから取り出すと、震える手を押さえつつ、鍵を入れ回して、扉を開けたのです。
すると、すぐに赤ん坊の声がその中から鳴り響いたのです。
上司と同僚が、すぐさま私のところに来て覗き込むと、そこには血まみれで緑の目をした赤ん坊が声を出して泣いていました。赤ん坊は生きており、ヘソの緒もまだ付いたままです。ただ、そのヘソの緒の先は、左の鉄板の壁をぶち抜いて、隣のロッカーへと続いていました。
その様子を見た同僚と上司は、次々と右側から順番にロッカーの扉を開けていったのです。すると驚いたことに、扉を開けていくごとに、赤ん坊の泣き声が聞こえ、その中には必ず緑色の目をした赤ん坊がいて、ヘソの緒をつけたまま泣いているのでした。
やがて、このロッカーの一番左端まで来ました。
通常は、縦にロッカーが四段並んで一列となっているのですが、この列は、上下二段の少し大きなロッカーになっているのです。
その二百三十八番の上のロッカーを開けた時です。そこに、上半身裸の若い女の人の死体があったのです。驚くべきことは、二百二十二番から上二段いた赤ん坊のヘソの緒が、いずれも左側の鉄板の壁をぶち抜いて、二百三十八番の右側の壁から進入し、その女の人の首の両側と両胸につながっていた事でした。
続いて下の二百三十九番のロッカーを開けると、今度は女性の裸の下半身が入っており、上両腰と両腿に赤ん坊のヘソの緒が繋がっていたのです。赤ん坊は、この女性の死体に寄生して生きていたのでした。
私たちは、ただただ呆然として立ち尽くしてしまったのです。
エピローグ
その後のことから、女性は二十二、三歳で、お産した痕があったそうです、死亡時期は、赤ん坊たちが寄生していたために、よく分からないとのことでした。身元もいまだかって不明のままとか‥‥。
一方、十六人の赤ん坊は、あの痕すぐに保育器に入れられたそうですが、原因不明の病気で全員が亡くなったとの事でした。不思議なことに、その赤ん坊 死体を焼いた所、骨一つどころか、灰一粒さえのこらなかったそうです。
了
※参考 禊祓詞
「高天の原に神留ります 神魯岐 神魯美の命以ちて
たかまのはらに かみつまります かむろぎ かむろみのみこともちて
皇御祖神伊邪那岐命
すめみおやかむいざなぎのみこと
筑紫の 日向の 橘の 小門の 阿波岐原に
つくしの ひむかの たちばなの おどの あはぎはらに
禊祓い給う時に 生れませる祓戸の 大神達
みそぎはらいたまうときに あれませるはらいどの おおかみたち
諸々の禍事罪穢を祓い給い 清め給えと 白す事の由を
もろもろのまがことつみけがれをはらいたまい きよめたまえと まをすことのよしを
天津神・国津神・八百万の 神等共に聞し食せと
あまつかみ・くにつかみ・やおよろずの かみたちともにきこしめせと
恐み恐み白す
かしこみかしこみまをす」