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山県昌景「糸口の1つが野牛郭であります。この野牛郭のすぐ西にあるのが本丸であります。貞昌が新たに築いた防御施設に接する事無く長篠城を攻め落とす事が可能となります。」

馬場信春「しかし野牛郭に辿り着くには2つの川が邪魔をしてはおらぬか?」


 野牛郭に到達するためには、長篠城を守る2つの川。三輪川と瀧川を越えなければならない。


内藤昌豊「あの川を人力で渡るのは?」

山県昌景「歩いては難しい。泳げば何とか。しかしそのままいくさをする事は出来ません。」

馬場信春「そうなると……筏か?」

山県昌景「左様。」


 武田軍が筏を使用した戦いの1つが二俣城の戦い。二俣城は北東方向からしか攻める事が出来ず膠着状態に陥る中。


山県昌景「殿が献策しました筏が効果を発揮しました。尤もその時は城内部への上陸が目的では無く、水の手を切るためでありましたが。」


 二俣城内には井戸が無く、生活用水の全てを二俣城を守るように流れる天竜川の水が頼り。その水を汲み上げるために設置された井戸櫓を破壊するべく武田勝頼が用意したのが大量の筏。これらを井戸櫓にぶつける事により井戸櫓は破壊され、水の手を絶たれた二俣城を降伏させる事に成功。


馬場信春「此度は野牛郭上陸のために用いようと考えている?」

山県昌景「その通りであります。しかし……。」

内藤昌豊「思うようにはならぬ危険性が潜んでいるのでは無いか?と。」

山県昌景「はい。」


 少し戻って小諸。


菅沼正貞「野牛郭でありますか?」

高坂昌信「はい。」

菅沼正貞「川の合流地点にありますので、物資の積出などで日常でも使う場所であります。それだけ物が集積する。財の集まる場所であります。山県様も出入りされていました。」

高坂昌信「守るには?」

菅沼正貞「普段は船への積み下ろし場であり保管場所でもありますので、作業に支障を来すわけにはいきません。それ故守るのに長けているとは言えません。ただ……。」

高坂昌信「ただ?」

菅沼正貞「その代わり2つの川が野牛郭を流れています故、徒歩で到達は困難であります。しかしこれも大量の船が押し寄せて来ましたらひとたまりもありません。ありませんが、上陸出来る場所には限りがあります。1か所しかありません。目的は、普段は船の行き来の管理と盗難防止のため。いくさの時は、上陸を食い止めるためであります。」

高坂昌信「それを山県は?」

菅沼正貞「確認しています。しかし今、あそこがどうなっているのかまでは把握する事は出来ていないのでは無いかと。加えて城内には大量の弾薬が備蓄されています。人海戦術で突破する事が出来る確証を得る事が出来ていない事は間違いありません。」



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