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旅行先で目を覚ましたら武田勝頼になっていた私。どうやら自分が当主らしい。そこまでわかって不安に覚える事が1つ。それは今私が居るのは天正何年?  作者: 俣彦『短編ぼくのまち』
第一部長篠ー方針ー

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このままでは

私(武田勝頼)「(出来る事であれば、長篠攻めは避けなければならない。しかし山県の願いも無碍にする事も出来ないし、その長篠に奥平の息子が入っているとなればなおの事。このまま放置するわけにはいかない。家康に舐められるばかりか、領内の者共への示しもつかない。

 しかしあそこにわざわざ奥平の息子を配置している。と言う事は家康がこちらに対し、

『攻めて来い。』

と言っているようなもの。攻めて来た場合の備えは施されていると見て間違いないし、あそこは高天神とは異なり美濃からも近い。それに今、織田領内に兵を動かす事の出来る勢力は他に存在しない。間違いなく信長はやって来る。某かの用意した上で。いや既に長篠城内への仕掛けが完成しているかもしれない。山県だけで攻め込ませるには不確定要素が多過ぎる。

 なら山県が準備して来た大岡弥四郎の叛乱を発動させるか?岡崎を奪う事が出来れば家康は長篠どころの騒ぎでは無くなるし、信長との連絡を遮断する事も出来る。

『岡崎を奪う!』

となれば総力戦に打って出る事も可能となる。ただ彼らの話を聞いている内に、実現は難しいとの結論が導き出されている。今動かしても密告者によって潰される事が目に見えている。残念ながら大岡には岡崎を凌駕するだけの手勢を持っていない。彼が頼みとしているのはうちの兵。ほぼ間違いなく失敗に終わる事になる。ならば彼の持つ徳川家康と信康との関係性をより深いものにする事。自らの協力者を増やす事。そして徳川における彼の地位を高める事に尽力してもらう方が、うちにとって得策である。いくさをするしないは別にして。

 ん!?長篠だけとなれば難しいが、ここから野田牛久保までとなれば大兵を率いる事も可能となるか……。野田は落とした経験があるし、牛久保は簡単では無いが吉田や浜松に比べれば。実際、長篠の戦いにはほとんどの家臣が出陣した事を考えれば動員を拒絶する者は居ない。実際、ここに居る4人も同意している。ただ史実同様の結果を招くわけにはいかない。馬場に内藤。そして山県は長篠で討ち死にを遂げる事になり、残された高坂がその後の立て直しに奔走した結果、命を縮める事になってしまった。それだけは避けなければならない。

 かと言って何も得る事が出来ずに撤退するわけにはいかない。最低でも長篠を落とさなければならない。そのためには織田信長とのいくさを避ける事は出来ない。そのためには高坂も含め総力戦に打って出るしかない。高坂も連れて行くためには……。)

 皆の者。少し宜しいか?」

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