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豆柴海内無双  作者: 福本真理
9/14

豆柴、モヤモヤする

翌朝、鑑定屋に行き、ギルドから貰った首輪をザップさんが鑑定師に渡す。


「これは…残念ですが、首輪を使わないのが懸命です。首輪を填めたら、こちらの従魔はギルド所有従魔契約になり、貴方方とは従魔契約は無しになります」

「やはり…か」

「新たに首輪が欲しいならば、聖都ルーンが良いかと…」

「ありがとう。あとこの辺りで野良猫や野良犬はいますか?」

「おやおや愉快なことを(笑)」

「で、いるのか?」

「路地裏に野良犬が。実は、俺達鑑定師達はギルドに恨みがあるんだよなぁ」

「はははは」

「あははは」

「うふふふ」

「ぷーくすくす」

「はははは」

「「「「「あーははははははははは(笑)」」」」」


悪どいな鑑定師。俺は好きだけどな。


それから、ジップさんは裏路地のカワイイ子犬に首輪をし、街を後にした。幸せに暮らせ、子犬!




直様、バレないように街を出て、のんびりと歩き、たまに休憩をしながら食事をする。


「じゃぁ、ノワールは他の世界にいて、死んだから転生したんだ〜」

『わう!人口増えすぎたから、それでだよ』

「それじゃ、その犬の姿は死んだ世界の犬なんだ」

『そう。柴犬、豆柴は特に人気で純血なら…この世界でなら金貨30枚〜50枚かな』

「「「「高っ!!!」」」」

『それぐらい犬猫の血統は高いんだよね』


ムシャムシャ食べながら、シュリさんが問う。


「そこまでして、血統は大事なの?」

『さぁ、俺には分からない』

「ふーん」


俺は残りのハムを食べると伸びをし、ザップさんに水浴びの許可をもらい川にダッシュする。


『わふわふ!』


バジャンバジャンと川ではしゃぎ、ついでに魚を取る。魚は大好物なんだ。


「まめしば、上がって。冷えるわよ」

『わん!』


川から上がり、身体をブルブルブルブルして振る。


「きゃ!まめしば!冷たい」

『わん!』

「ふふふ、綺麗に拭くわね」

『わん』


丁寧に優しく拭かれるのは気持ち良い。


「さ、行くわよ」


リンさん…話を聞いていた?

俺は、世界一プリチーで凛々しく強い豆柴だが、元オッサンなんだけど?




リンさんシュリさんは、2人仲良く話しながら歩き、俺とザップさんとジップさんは一緒に歩く。


『2人に聞きたいけど、俺は元企業戦士な戦うサラリーマンでオッサンなんだけど、リンさんシュリさんは忘れてるのかな?』

「まめしばは今は可愛らしいだろ?たから、気にしないんじゃないか?」

「そうそう、今は可愛らしい子犬だし、2人からしたら生前がオッサンだけど気にしないんだよ」


そんなもんなのか?何だか違くないか?

俺はジップさんの頭の上で1人納得しないまま、モヤモヤを抱えた。


女心、分かんねー。

読んでいただきありがとうございます。


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